
高い金利の社債があるなら、購入したいと思うかもしれませんね。とはいえ、その金融商品にどのような特性があるのかが分からないまま購入してしまうと、後になって泣くことになってしまうかもしれません……。今回は、社債と定期預金の違いや選び方について、元銀行員の筆者と共に考えてみましょう。
社債とはどのような金融商品か、特性を知る
金利4%の社債なら、購入したいと考える人はいますよね?
でもここで大切なのは、社債はどのような金融商品なのかを知っているかどうかです。まずは商品の特性を知ってから、購入するかどうかを判断することが望ましいと言えます。
社債とは企業などが発行する債券であり、企業にとっては借用証書のようなものです。社債を発行するときには、「利率が何%ですよ」と案内がありますが、これは企業にとってはお金を貸してくれた人への利子の支払いとなります。
社債には満期日(償還日といいます)が設けられており、発行企業が債務不履行などに陥らなければ、満期には原則として額面金額が戻ってくる仕組みです。
つまり、社債は利息を受け取れるほか、満期には原則として額面金額が戻ってくるという金融商品なのです。
そして満期前にも売却することが可能なのです。
社債の価格は満期日までは変動し続ける
満期を待たずとも売却できるなら、定期預金と同じなの?と思うかもしれませんが、社債の売買価格は満期日までは変動し続けるという特性を持っています。
もし、購入時よりも社債の価格が下がっていたら、利子をもらっていたとしても、トータルで損をしてしまう可能性があります。
もちろん、社債は満期前に売買価格が購入時よりも高額になっていれば、売却すれば元本以上のリターンを得ることができますが、売買価格がどのように動くのかは誰にも分かりません。
また、社債は発行時に利率が決まっているものが多いため、金利が上昇する局面では、債券価格が下落する可能性があることを知っておいてください。
その他、社債は企業が破綻するなどして債務不履行に陥った場合には、満期まで保有していても、購入した額面通りの金額や利息が戻ってくるとは限らないというリスクも秘めています。
社債と定期預金は、リスクの違いも考えて選ぶ
社債と定期預金は、たとえ同じ金利で満期日を迎える場合でも、リスクは異なります。
定期預金は、預金保険制度の対象となる金融機関であれば、1金融機関につき預金者1人当たり元本1000万円までとその利息などが保護されます。一方、社債は預金保険制度の対象ではなく、発行企業の信用リスクがあります。
また、満期前にお金が必要になった場合、社債はそのときの価格で売却することになるため、元本割れする可能性があります。
これらを踏まえると、満期日までお金を寝かせておけるかどうかに加えて、社債の場合は発行企業の信用リスクや価格変動リスクをどこまで許容できるのかも判断のポイントとなります。
元本をできるだけ確保したい資金で運用するなら、預金保険制度の範囲内で定期預金を選ぶという考え方があります。
一方で、定期預金より高い利率が期待できる社債に魅力を感じ、発行企業の信用リスクや途中売却時の価格変動リスクを理解した上で購入するという考え方もあります。
金利の高さだけで判断するのではなく、それぞれの金融商品の特性を理解した上で、自分に合った商品を選ぶことが大切です。







