食品優待は「使いやすさ」も魅力
株主優待には商品券や割引券、ポイントなど、さまざまな種類があります。その中でも食品は、普段の食生活に取り入れたり、家族で楽しんだりできるため、使い道をイメージしやすい優待の1つです。

自社商品を優待としている企業なら、株主が実際に商品を手に取ることで、その会社の事業を知るきっかけにもなります。
今回は10月に権利確定を迎える銘柄の中から、パックごはんなどのサトウ食品、ワインがもらえる巴工業、菓子やナッツ類などを扱う正栄食品工業を取り上げます。
サトウ食品<2923>
「サトウのごはん」「サトウの切り餅」などで知られるサトウ食品<2923>は、毎年10月31日時点の株主を対象に、保有株数に応じて自社グループ商品の詰め合わせを贈っています。
100~499株では「自社グループ商品の詰め合わせ1000円相当」、500~999株では「自社グループ商品の詰め合わせ2000円相当」と、保有株数が増えるにつれて内容が充実していきます。優待品は毎年12月上旬ごろに届けられる予定です。
パックごはんや餅など、普段の食事や保存食として利用しやすい商品を扱っているのが特徴です。食品優待の中でも、日常生活に取り入れやすい銘柄といえるでしょう。
巴工業<6309>
巴工業<6309>は、遠心分離機などを手掛ける機械事業と、化学工業製品を扱う化学品事業を展開する企業です。食品会社ではありませんが、株主優待ではワインがもらえるというユニークな制度を設けています。
毎年10月31日時点で、200株以上を1年以上継続保有することが条件です。200株以上600株未満ならワイン1本、600株以上なら2本が贈られます。
注意したいのは、10月末までに200株を購入すれば、すぐに優待を受け取れるわけではないことです。必要な株数に加えて継続保有の条件があるため、これから購入を考える場合は確認しておきましょう。
ワインという楽しみのある優待ですが、必要株数と保有期間の両方を考え、長く保有したい会社かどうかも含めて検討したい銘柄です。
正栄食品工業<8079>
正栄食品工業<8079>は、乳製品やナッツ、ドライフルーツ、製菓・製パン材料などを扱う食品商社です。毎年4月末と10月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、自社商品を贈っています。
優待品には菓子やナッツなど同社が取り扱う商品が含まれ、年2回楽しめるのが特徴です。食品系の優待を楽しみに株式を保有したい人には、分かりやすい制度でしょう。
さらに2026年10月末については、通常の株主優待とは別に、設立80周年・上場40周年を記念した特別優待も予定されています。
ただし、この記念優待は2026年10月末限定です。通常の食品優待とは別の一回限りの制度であることには注意しましょう。
食品優待も「もらえる条件」を確認しよう
今回紹介した3銘柄は、サトウ食品がパックごはんなどの自社グループ商品、巴工業がワイン、正栄食品工業が菓子やナッツなどと、それぞれ内容が異なります。
食品系の株主優待は、商品が届く楽しさがあり、普段の生活にも取り入れやすいのが魅力です。一方で、同じ10月優待でも条件は一律ではありません。
特に巴工業は200株以上かつ1年以上の継続保有が必要です。また、正栄食品工業の2026年10月の記念優待は今回限りとなっています。単に「10月に買えばもらえる」と考えず、必要株数や継続保有条件まで確認することが大切です。
株主優待は企業の判断によって内容が変更・廃止される可能性があります。優待内容だけでなく、必要な投資金額や業績、配当、将来性なども確認し、長く保有したいと思える会社かどうかを考えて選びましょう。
※株主優待の内容は2026年9月4日時点です。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告なく変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、ご自身の責任でお願いします。







