2026年8月1日、東京・国立競技場(MUFGスタジアム)で、ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントと日本のJリーグ・FC東京の国際親善試合が行われた。ドルトムントは今回のジャパンツアーで、先の7月29日にも大阪・ヤンマーハナサカスタジアムでJリーグ・セレッソ大阪と対戦している。
東京で3万2489人、大阪で1万9886人の観客が集まり、海外サッカーやブンデスリーガへの関心の高さがうかがえた。特に、ブンデスリーガは日本代表選手らが多数所属するリーグで、日本でも人気が高い。
目次
ドイツのプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」は世界トップクラス
ブンデスリーガは、ドイツにおけるプロサッカーの最上位リーグで、18チームで構成される。「欧州5大リーグ」の1つに数えられる。
最多優勝はバイエルン・ミュンヘンの35回。ほかにも、ボルシア・ドルトムント、ボルシアMG、ヴェルダー・ブレーメン、ハンブルガーSV、シュトゥットガルトなど名門チームが多く、どのチームも地域密着で、熱狂的なファン(サポーター)がいることでも知られる。

特に、ドルトムントの本拠地「ジグナル・イドゥナ・パルク」は、ヨーロッパ最大級の立ち見席エリア「黄色い壁」があることで有名。ゴール裏はどこも熱狂的なサポーターが集まる場所だ。
世界レベルのプレーが生で観られるのに加え、サポーター同士の熱い応援や、チームグッズなどを販売するショップなど、一度の観戦で楽しめる見どころは非常に多い。試合日以外にもスタジアムの見学ツアーや博物館も人気が高い。

日本での国際親善試合、その様子を現地レポート
海外のチームは夏のリーグ中断時期(サマーブレイク)に遠征して国際親善試合を行うのが日本でも毎年恒例。ブンデスリーガから2024年にドルトムントとシュトゥットガルト、2023年にバイエルン・ミュンヘン、2022年にフランクフルトが来日している。
2026年夏、ドイツそしてヨーロッパを代表する名門クラブのドルトムントが「BVB PRE-SEASON JAPAN TOUR」を行った。2試合目となった国立競技場には、試合開始前からサッカーファンが続々と集まった。
そのドルトムントには香川真司選手(現・セレッソ大阪)が2度にわたって所属し、チームの主力としてリーグ優勝に貢献するなど活躍したことで有名。また、18歳の山本天翔選手が現在、ガンバ大阪から期限付き移籍中だ。
ドルトムントのグッズショップには、グッズを買い求める人々で長い列ができ、売り切れの商品も。また、レジェンド選手によるサイン会や、観戦グッズの無料配布なども行われ、ドルトムントのウェアやマフラータオルなどを身にまとったサッカーファンがスタンドに多く見られた。
試合は、ドルトムントが1-0でFC東京に勝利。セレッソ大阪に0-1で敗れた後だっただけに、特にドルトムントのポルトガル人FWファビオ・シウバ(24歳)が、右サイドからのクロスボールに素早く反応し、振り向きざまにシュートを決めたゴールシーンには、勝利への執念がにじんだ。雷警報による約20分の中断があったものの、満足度の高い試合観戦になった。
サッカーとビールの街「ドルトムント」観光の見どころは?
ドルトムントは、デュッセルドルフから鉄道で片道1時間弱の距離にある。サッカーの街であると同時に、ルール地方の工業地帯として知られる。そして、「ドルトムントといえばビール」と言われるほど有名な街でもある。
中央駅近くに建つ「U」が目印の元ユニオン・ブルワリー醸造所は街のシンボルであり、屋上の展望台からドルトムント市街が一望できる。中心部のマルクト広場には、「クナイペ」と呼ばれる居酒屋やレストラン・カフェが多く、本場の地ビールが味わえる。サッカーの試合日には、ドルトムントのサポーターで賑わう。

ルール地方には、炭坑や工場跡など貴重な産業遺産が点在する。現在、炭鉱はすべてグリーントランスフォーメーションで緑化浄化作業がなされているほか、建物がレストラン・カフェ、博物館、劇場などの文化観光施設として活用されている。
ドルトムントにあるハンザコークス工場は、1992年の閉鎖以後に産業遺産として保存され、文化センターや博物館となった。元工場の水路はスピーゲルゼー(鏡の湖)と呼ばれ、自然が産業跡地を少しずつ取り戻している様子も見られる。

さらに、ドルトムントのクリスマスマーケットは、高さ45mという、ドイツ最大級のクリスマスツリーに加え、300以上もの屋台が立ち並ぶ。他都市のクリスマスマーケットより開催期間が長く、ドイツ旅行で立ち寄りやすいのも魅力だ。

先に紹介したボルシア・ドルトムントの本拠地「ジグナル・イドゥナ・パルク」はヨーロッパ屈指のサッカースタジアムで、試合日以外もスタジアム見学ツアー(有料)を実施。マルクト広場などにある公式グッズ店「BVB Fanshop」も要チェックだ。「ドイツサッカーミュージアム」は中央駅から徒歩1分の近さで、ドイツサッカーの歴史や名シーンが見られるほか、カフェやショップもあって利用価値は高い。
ブンデスリーガの現地「観戦」情報、チケットや試合日程など
ブンデスリーガは、毎年8月から翌年5月までがシーズン。スタジアムはほぼサッカー専用でピッチが近く、選手の迫力あるプレーがよく見える。試合日は基本、金曜の夜、土日の昼または夜に開催。火曜や水曜の夜開催も時々ある。多くのチームが集まる地域だと、数日間の滞在だけで3~4試合の観戦も可能だ。
チケットの入手方法は、クラブごとに異なる。各クラブの公式サイト(無料会員登録が必要な場合が多い)や公式リセール(二次流通)のほか、観戦チケット付きの旅行会社ツアーに参加する方法もある。
日本代表選手も所属、W杯選出のリーグで最多
ブンデスリーガに所属する主な日本人選手は以下の通り。
※敬称略、★はW杯北中米大会の日本代表選手、2026年8月現在
伊藤洋輝(バイエルン)★
堂安律(フランクフルト)★
小杉啓太(フランクフルト)
山本天翔(ドルトムント) ※ガンバ大阪から期限付き移籍
佐野海舟(マインツ)★
川崎颯太(マインツ)
町野修斗(メンヘングラードバッハ)★
高井幸大(メンヘングラードバッハ)※トッテナムからレンタル加入
鈴木唯人(フライブルク)★
後藤啓介(フライブルク)★
菅原由勢(ブレーメン)★
塩貝健人(ヴォルフスブルク)★
町田浩樹(ホッフェンハイム)
藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)
安藤智哉(ザンクトパウリ)
原大智(ザンクトパウリ)
ニック・シュミット(ザンクトパウリ)
なお、日本代表26名のうち、23名が海外リーグ所属。そのうち、ブンデスリーガから最多8名が選ばれた。
ちなみに、ブンデスリーガは「ABEMA」(アベマ)で観られる(2026~27年シーズン)。日本人所属チームの試合を中心に毎節無料で生中継するほか、注目試合のハイライト映像もすべて無料で配信される。
サッカーの本場ドイツは、試合はもちろん、チームグッズの買い物やイベントなども楽しい。これに観光やグルメなども加われば、定番以上の旅の思い出ができる。ブンデスリーガで活躍する選手を応援する「サッカー観戦」を主な目的としたドイツ旅行もいかがだろうか。
【参考】
小さな町で見つかるドイツの魅力
ドイツ観光局日本事務所(German National Tourist Office Tokyo) 公式instagram
ボルシア・ドルトムント 公式X (日本語)







