
物価高が続く中、以前のように気軽に旅行ができなくなったと悩む人も多いのではないでしょうか。しかしそんな中でも、工夫を凝らして旅を楽しみ続けている人たちがいます。
All About編集部は全国20~60代の200人を対象に「物価高でも旅を楽しむ人の『家計やりくり』調査」を実施しました。今回はその中から、東京都に住む58歳男性のエピソードを紹介します。
「とても楽しかった」大阪旅行
【回答者プロフィール】
・家族構成:既婚(子あり)
・雇用形態:正社員
・職業:電気通信業の経理
・世帯年収:1200万円
・貯蓄:1900万円
最近男性が行って感動した旅先は「大阪」だそう。どんな思い出ができたのでしょうか。
「娘の配偶者の実家である大阪にお邪魔した体験は非常に楽しかった。滞在中に足を延ばして京都マラソンの応援をしたり、大阪の地元のお好み焼き屋で食事をしたりと、とても楽しかった。大阪のグルメは東京とは異なり、貴重な体験になったと感じています」
月2万円の支出を削減
旅行を満喫した様子の男性ですが、旅行代のために家計はどのように管理しているのでしょうか。真っ先に削った支出について聞きました。
「会社の同僚との飲み会の頻度を極端に減らしています。月平均で2万円ほどかかっていたものをほぼゼロにしました。もともと乗り気ではないところを無理矢理付き合っていた感があったため、真っ先に削減の対象としました」
同僚との付き合いを思い切って減らすことで、月に2万円の削減を実現。その判断について、男性はこう語ります。
「自分が苦痛に思うようなことにお金をかけることはばかばかしいと思っていました。だからこそ、全く後悔していません」
交通費とホテル代はケチらない
こうして節約した分、旅行をする時の交通費や宿泊代にはお金をかけるようにしていると男性は話します。
「新幹線などの交通機関の費用はケチりたくありません。鉄道が好きなので、快適な移動体験に価値を感じています。また、宿泊するホテルについても極端に価格を下げるとクオリティーが低くなり、旅の満足度が下がってしまいます。そこにもこだわりたいと考えています」
特に宿泊施設にこだわる理由について、もう少し詳しく聞きました。
「極端に安いホテルだと疲れが取れないため、翌日の旅行の体験が楽しくなくなってしまうからです。旅行を楽しむためには、体調管理も重要になってくるので、睡眠の質を高める意味でも、ホテルのランクはあまり下げない方がいいと考えています」
健康管理を含めた旅行全体の質を高めるという目的もあるようです。
今まで以上に情報収集を綿密に
ただ、移動や宿泊のクオリティーを重視する一方で、男性は旅先での物価高の波もしっかりとシビアに見つめています。
「これまで1000円以内で食べられていたランチが、軒並み1000円以上になっていることからも物価高を痛感しています。ですが、安くておいしい店をたくさん知っていることが旅行を楽しむ上でのポイントだと思うので、情報収集を今まで以上に綿密に実施するよう心掛けています」
移動や宿にお金をかける分、食費などはただぜいたくをするのではなく、事前のリサーチで「安くておいしい店」を見つける。出費を抑える工夫をしながらも旅の質を下げないために、事前の準備を大切にしているのです。
「体が動くうちにいろいろなところへ」
男性にとって旅行はどのような存在なのか、物価高でも旅行を諦めない理由を聞くと、「旅行は人生において不可欠なものであり、家族との思い出作りのためにも非常に重要視しています。年齢を重ねて、体力的に旅行が行けなくなることも遠い将来には想定されます。だからこそ、体が動くうちにいろいろなところへ遠出し、体験を積むことが重要だと考えています」と語ります。
最後に、今後の「旅とお金の付き合い方」について考えていることを聞きました。
「今後も物価高が続けば、これまで以上に頻繁に旅行に行くことは難しくなってくると想定されます。ですが、回数を減らすことで、1回当たりの旅行のクオリティーを高めることは可能だと考えています。したがって年に1度でもいいので、ある程度の宿や交通機関を使い、旅行を楽しんでいきたいと思っています」
量から質への転換。男性のやりくりから学べることは多いかもしれません。
<調査概要>
物価高でも旅を楽しむ人の「家計やりくり」調査
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年4月9~10日
調査対象:全国20~60代の200人(男性:53人、女性:147人)
※回答者のコメントは原文をベースに一部整えています。
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