
物価高が続く中、以前のように気軽に旅行ができなくなったと悩む人も多いのではないでしょうか。しかしそんな中でも、工夫を凝らして旅を楽しみ続けている人たちがいます。
All About編集部は全国20~60代の200人を対象に「物価高でも旅を楽しむ人の『家計やりくり』調査」を実施しました。今回はその中から、静岡県に住む54歳女性のエピソードを紹介します。
海越しに立山連峰を望む、雨晴海岸の絶景
【回答者プロフィール】
・年齢:54歳
・家族構成:既婚(子なし)
・雇用形態:パート
・職業:栄養士
・世帯年収:400万円
・貯蓄:200万円
最近、女性が行って感動した旅先は「富山・雨晴海岸」だそう。どんな思い出ができたのでしょうか。
「海岸線から雪の立山連峰が見られる絶景スポットで、天候にも恵まれて、ここ数年で最高の景色でした。車でしか行けないと思っていたら、JRの駅から遠くないので電車を乗り継いで行けました。温泉もあって、のんびり旅行ができたので、また行きたいです」
無駄だと思い、真っ先に削ったのは……
旅行を満喫した様子の女性ですが、物価高の中でどのように旅行代をやりくりしているのでしょうか。真っ先に削った支出について聞くと「交際費」と答え、無駄な付き合いを見直して月2万円ほどを削減したといいます。なぜ、そこを削れたのでしょうか。
「だんだん体力や気力が目減りしてきて、お付き合いできる範囲が狭くなってきたので、無駄なお付き合いを見直しやすかったんです」
年齢とともに変わる自分の状態に合わせて、付き合い方を整理する。無理のない見直しから、旅行代を生み出しているようです。
食費と医療費は譲れない
交際費は見直す一方で、女性が「ここは削らない」と決めているのが、食費と医療費です。
「健康維持のために必要だからです。小さな体の不調を見逃さず、大病につなげないことが、今は一番大事だと思っています。長期の療養が、一番お金がかかると思うので」
食費や医療費を守る一方で、上がり続ける宿泊費には頭を悩ませることも。それでも旅行を諦めないために、予約のタイミングに工夫を凝らしています。
「宿泊代が軒並み高くなっていて、予約の時点でびっくりします。なるべく閑散期の平日を狙って宿を予約します。祝日は高くて泊まれない宿でも、平日なら予算内に収まることが多いです」
守るべき健康関連の出費は確保しつつ、値上がりした宿泊費は日程の工夫で抑える。メリハリのある使い方がうかがえます。
旅は夫婦の会話のきっかけ
女性にとって旅行はどのような存在なのか、物価高でも旅行を諦めない理由を聞きました。
「心身のリフレッシュに必要だからです。あと、夫婦の会話のきっかけになります。普段の生活では話さないことでも、旅先の開放感ある空間で話し合えることも多いのです」
最後に、今後の「旅とお金の付き合い方」について考えていることを聞きました。
「老後のためにお金をある程度用意しておくことは必要ですが、『定年退職したら旅行に行こう』という計画は、お互いが健康でなければかないません。だから、お金を使う時期を見誤らないようにしています」
自らの年齢、心身を見つめつつ、お金を使うタイミングをしっかりと見計らっているという姿勢は、物価高の時代に旅と向き合う1つの形かもしれません。
<調査概要>
物価高でも旅を楽しむ人の「家計やりくり」調査
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年4月9~10日
調査対象:全国20~60代の200人(男性:53人、女性:147人)
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