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そば処いがや 素朴なそば定食に感激!

標高1200mを越える乗鞍高原は旨いそばの代名詞”霧下そば”が穫れる名産地。番所のそば処「いがや」のそば定食は絶品!素朴な十割田舎そばのほかに人気の鱒のぶどう寿司、そばおやきも逸品だ。

執筆者:森 俊二

信州のそばの名産地といわれているところは、旨いそばの代名詞”霧下そば”が穫れる高原が多い。 今度の平成合併で新松本市に編入された(05/04/01)旧安曇村にある乗鞍高原もそんなそばの名産地の一つである。

乗鞍岳の東麓に広がる乗鞍高原は、標高2,000m以上の場所にあり、朝夕の寒暖の差が激しい気候と、水はけの良い火山灰地なので、美味いそばが実る好条件を備えている。そば畑は広い高原に点在しているのだが、そばやとしては番所(ばんどころ)地区にある。

乗鞍高原番所そば処「いがや」外観
明るい店内。窓の向こうに水車小屋が見える。
番所のそばやとしては「中之屋」もあるが、今回は「いがや」を訪れてそば定食を食べてみたので、レポートをまじえ紹介しよう。このそばやも食べるのに待ち行列が出来るほど人気のそばやなのである。

番所のそば処「いがや」

番所のそば処

番所(ばんどころ)のそばやは、旧野麦街道(国道153号線)の沢渡(さわんど)の手前にある前川渡(まえかわど)を左折し、県道乗鞍線を少し走るところにあるバス停「番所」の近くにある。

番所は、乗鞍高原三滝巡りで紹介した「番所大滝」があるところだ。首都圏から行くなら中央道の起点「高井戸」から長野道「松本インター」まで208km・2時間40分ほどかかるが、そこから約1時間を見込めばいいから、12時前には着ける。実際私達が高井戸を通過したのは、午前7時頃で、途中渋滞にあわなかったので、着いた時刻は11:10だった。

いがやは地元区営のそばや

「そば処 いがや」についた時は、昼食時間の前だったから、さすがの人気店も並んでいる待ち客はいなくて、団体24名だったのだが、直ぐに食堂の座卓に座る事が出来た。 店内の食堂は、木造の板張りで、開け放たれた窓からは涼風が爽やかで、明るい心地良い部屋だった。窓からは水車小屋が見え、晴れていると乗鞍岳も見えるというが、あいにく山景色は雲の中だった。

「いがや」は地元の(株)大野川区営企業が経営するそばやで、「そば定食」があるというので、それを予約していた。

いがやのそば定食:煮物と鱒のぶどう葉寿司

野菜の煮物とぶどうの葉で包まれた鱒寿司
中身は焼いた鱒の身をほぐした押し寿司
いがやのそば定食(\1200)は、田舎そばのほかに地で獲れた野菜の煮物と鱒のぶどう葉寿司が付いているセットメニューだ。

最初にシャキシャキとした青い野沢菜が出てくる。次が煮物、それから押し寿司(鱒のぶどう葉寿司)。それを食べ終わった頃、最後にそばが出てくる。挽き立て・打ち立て・茹でたての三立てのそばを食べられるという趣向だ。

野菜の煮物

小鉢に盛られた煮物は、地の野菜畑で穫れた人参や牛蒡・大根などの野菜を薄味で味付けしてある。これもなかなか旨い。

鱒のぶどう葉寿司

大きなぶどう葉でくるんだ押し寿司は、すし飯の中に焼いた川魚「鱒(ます)」の身をほぐし入れてある。夏~秋にかけてしか食べられない期間限定の料理で、そば定食にしか付かない逸品だ。これもなかなかいける。



・制作:05/08/20・更新:06/08/15
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