人間関係

男子とケンカした7歳孫娘に言った祖母の「男尊女卑」発言にブチッ。実家を頼るのを諦めた日

子どもが生まれ実家近くに引っ越した42歳女性。7歳長女をたびたび実家に預けていたが、あるとき母が娘に「聞き捨てならないこと」を言っていて……。時代錯誤の発言の連続に、女性は「もう実家を頼らない」と腹を括ったのだという。※サムネイル画像:PIXTA

亀山 早苗

亀山 早苗

恋愛 ガイド

どうして男女は愛し合うのか、どうして憎み合うのか。出会わなくていい人と出会ってしまい、うまくいきたい人とうまくいかない……。独身同士の恋愛、結婚、婚外恋愛など、日々、取材を重ねつつ男女関係のことを記事や本に書きつづっている。

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70代の母に娘の面倒を見てもらっていたが、ちょっと気になることが……(画像:PIXTA)
70代の母に娘の面倒を見てもらっていたが、ちょっと気になることが……(画像:PIXTA)

昔はごく普通に使われていた言葉や表現も、今の時代になると「なんだかおかしい」と思うことが多い。不平等だったり誰かを貶めていたりする発言は、一般的にも不快感を覚えるようになっている。自分の親たちがいつまでもそうした表現を使うのが耐えられないが、いくら注意しても変わらないので困っているという声をよく聞く。

日ごろ世話になってはいるけれど

結婚して10年、子どもが生まれてから実家近くに越してきたアカネさん(42歳)。7歳と4歳の子を育てながらの共働きなので、平日はどうしても両親に頼るときがあったという。

「夫はシフト制の仕事をしています。時間があるときは子どもの保育園の送り迎えなどもよくやってくれますが、上は去年から小学校に上がり、下校後は実家へ。私は一応、17時半までの勤務ですが残業も多く、どうしても実家頼りになっていました」

両親は二人とも70代になったばかり。父は週に4回、今も仕事を続けている。母はもともと料理上手で、一時期は近所の人や地域の教室で教えていたほどの腕前。今も時々請われて料理教室で教えることもある。

「二人とも元気で活動的。うちの子たちの面倒も全然苦じゃないからと引き受けてくれた。夕飯を食べさせてもらったときは、それとなくお小遣いとしてお金を渡したりプレゼントをしたりしていましたが、『現金はやめて。水くさい』と言われて。本当にありがたいとは思っているんですが、最近、気になることが増えてきていたんですよね」

母の聞き捨てならない発言に

アカネさんの子は二人とも女の子だ。保育園時代には何も言わなかったのだが、小学校に上がった長女に、母は「男の子には逆らうんじゃないよ」と言っているのを聞いた。

「これは聞き捨てならないと思ったので、ああいう発言はやめてほしいと言ったんですよ。そうしたら『逆らってぶたれたりしたらどうするの』って。心配して言っているのは分かるけど、娘には正しいことは正しいと主張できる子になってほしいのよと説得しました。そのときは分かったと言っていましたが、後日、長女が男の子とケンカしたことを知ると、『だから女の子は男の子に逆らってはいけないの』とまた言いだして……。父も同調していました」

それだけではない。大人の言うことは相手が誰であっても素直に聞くべき、口答えしてはいけないなど、「大人にとって都合のいい子であれ」ということを口を酸っぱくして言い聞かせているようなのだ。

「うちの教育方針と違うため、どうしたらいいか夫と話し合いました。親の協力なくして生活が成り立たなくなっているので、本当に困っていたんです」

もう実家は頼らない

あるとき、近所の娘さんが36歳で結婚したという話を母親がしていた。「ようやく嫁にもらってもらえてよかったよね」と言ったので、アカネさんはプチッと切れた。

「嫁にもらってもらえたっていう言い方はどうなのかと。でも母には馬耳東風。その後、娘が最近、料理に興味をもっているという話になり、母は長女に向かって『いいお嫁さんになれるかな』と。『あのさ』と思わず言いました。うちは私より夫の方がずっと料理上手だし、ときには私のお弁当も作ってくれる。家事全般、夫の方ができるわけですよ。そういう家庭もあるんだし、何ができるからいい嫁という問題でもない。そもそも、お嫁さんという表現をやめてよと、この際だからと今まで思っていたことを全部、言いました。すると母は黙っていたけど最後に『あんたも忙しくてイライラしてるんじゃない? それとも早い更年期かね』と。その瞬間、もう頼るのはやめようと決めました」

長女は学童へ、次女は延長保育を頼むことにした。どうしても送り迎えが難しいときは近所のママ友に頼んだり、地域の保育ママ制度を利用したりするようになった。母は「何がいけないの、私たちが何をしたの」と取り乱していたし、父も「娘が妻とケンカして、急に孫に会えなくなった」と近所の人にこぼしていたらしい。

娘にはちゃんとした自尊心を教えたい

「会わせないわけではないけど、これまでのことから平日に子どもを行かせるのはためらわれるし、週末は私が子どもたちと密に過ごす時間がほしい。もちろん、時々は実家に行っていますが、そこでも母の妙な発言があると、なるべく早く切り上げて帰ることにしています」

少し神経質なのかもしれないけど、とアカネさんはつぶやいた。ただ、今になってみると、母親は昔から男尊女卑的な発言が多かった。中学生のころ痴漢にあってショックを受けていたアカネさんに、「あんたに隙があったから」と言い放ったことも思い出した。

「こういう人に娘を預けたくない。今はその気持ちが強くて、母とも素直に向き合えない。娘たちには今が一番そういう意味で大事な時期だと思うから、ちゃんとした自尊心を教えたいんです」

単に世代の問題ではない。「人間というものをどうとらえるかは大事なこと」とアカネさんは言う。実の親といえども、そこは譲れないと彼女はきっぱり言った。

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