定年・退職のお金

老後資金「86歳で底をつく」か「104歳まで持たせる」か……上手な取り崩し方とは

リタイア世代にとって最大の不安は現役時代に貯めた資産をいつ、どうやって切り崩していくかではないでしょうか。賢く資産を守りながら使う方法を、All Aboutマネーガイドの酒井富士子さんに教えてもらいました。※サムネイル画像:PIXTA

酒井 富士子

酒井 富士子

60代の得する働き方 ガイド

ファイナンシャル・プランニング技能士

経済ジャーナリスト。株式会社回遊舎 代表取締役。上智大学新聞学科卒業後、日経ホーム出版社に入社。「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルートに入社。「赤すぐ」(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から現職。近著に『60代の得する「働き方」ガイド』がある。

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「人生100年時代」と言われる中、リタイア世代にとって最大の不安は、現役時代に貯めた資産をいつ、どうやって切り崩していくかではないでしょうか。

昨今の物価高で生活費が膨らむ中、賢く資産を守りながら使う方法を、経済ジャーナリストでAll Aboutマネーガイドの酒井富士子さんに教えてもらいました。

老後で知っておきたいのは、資産の取り崩し方

常々感じているのですが、世の中には「資産を増やすための情報」はあふれていますが、どう賢く使うかという「出口の情報」が圧倒的に足りていません。でも、実はそれこそが、シニア世代が今もっとも知りたいことではないでしょうか。

円安が続き、物価が上がっている今、将来が不安で手元の資産をまとめて現金化してしまうのは一番もったいない選択です。現金だけで持っていると、インフレによってお金の価値は目減りしてしまう可能性があります。

そこでおすすめしたいのが、資産寿命を延ばすため運用しながら取り崩すという方法です。

「86歳で底をつく」か「104歳まで持たせる」か

例えば、70歳の時点で1000万円の資産があるとしましょう。これを全く運用せずに毎月5万円ずつ取り崩すと、86歳で底をついてしまいます。

しかし、仮に年利5%で運用を続けながら同じように5万円ずつ取り崩していけば、計算上は104歳まで持たせることができます。「年利5%なんて、そんなにうまくいくの?」と思われるかもしれませんが、これは全世界株式(オルカン)などの過去の実績から見ても、決して無理な数字ではありません。

86歳で底をつくか、104歳まで持たせるか……この「18年の差」は、老後の安心感において非常に大きな違いになります。

では、具体的にどうすればいいのか。ぜひ活用してほしいのが、証券会社などが提供している「投資信託の定期売却(取り崩し)サービス」です。

投資信託の定期売却サービスとは

これは、一度設定すれば、毎月決まった日に自動的に投資信託を売却し、現金として口座に振り込んでくれる仕組みです。現在、楽天証券やSBI証券などのネット証券を中心に提供されています。

このサービスは大抵、投資信託が対象で、サービス自体の利用料は無料なことがほとんどです。もし今、株式などで資産をお持ちであれば、それらを一度売却して投資信託に移してみてはどうでしょうか。その上で、例えば「月3万円」「月5万円」といった形で自動取り崩しを設定します。

将来に向けて、資産をゼロにすることに怯える必要はありません。こういったシステムを味方につけて、賢く使っていく。もちろん投資ですからリスクはありますが、この仕組みを早めに作っておくだけで、これからの毎日をぐっと安心して過ごせるようになるはずですよ。

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