1:『ズートピア2』2025年12月5日公開
ディズニーアニメーション映画最新作『ズートピア2』。世界中で大ヒットしており、日本でも公開されるや『ズートピア』ファンが劇場に駆けつけ超大ヒット! 年末~年明けも人気は衰えることなく爆走しそうです。前作で最強のバディ・コップになったジュディ(声・上戸彩)とニック(声・森川智之)は、哺乳類しか存在しないズートピアに爬虫類の蛇が現れたことをきっかけに、「なぜ哺乳類しかいないのか」というズートピアの秘密に切り込んでいくのです。
登場人物が増えて、筆者はキャラを覚えるのが大変でしたが、テンポがよく、コメディー、アクション、感動と展開していく王道のエンターテインメント作品。後半、裏切り者が明らかになるどんでん返しもあり、最後まで飽きさせません。
日本語吹替版では、山田涼介、江口のりこがディズニーアニメーションの声優に初挑戦。江口さんは声優初挑戦とは思えない名演技です!
監督:ジャレド・ブッシュ、バイロン・ハワード
2:『エディントンへようこそ』2025年12月12日公開
『ミッドサマー』で世界中を震撼させたアリ・アスター監督の最新作は、ニューメキシコ州の小さな町、エディントンの物語。コロナ禍の隔離生活の鬱憤が爆発したような怪作でしたよ。保安官のジョー(ホアキン・フェニックス)は市長のテッド(ペドロ・パスカル)と対立。テッドより上位に立ちたいと何のビジョンもないまま次の市長選に立候補しますが、エディントンではさまざまな問題が勃発し……。
マスクをするかしないかの諍いから始まり、人種差別を叫ぶ若者、陰謀論にハマるジョーの妻など、彼の周りではさまざまなことが起こり過ぎて、正直、選挙どころではありません。
ロックダウンでエディントンの人々は限界ギリギリ。妄想、猜疑心、怒り、苦しみがあふれていく姿をブラックユーモアで描いた怪作です。
監督:アリ・アスター
3:『楓』2025年12月19日公開
スピッツの楽曲『楓』にインスパイアされて作られたラブストーリー。主演は福原遥と福士蒼汰。助演として宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗(Travis Japan)も出演しています。亡くなった弟の恵(けい)のふりをして弟の恋人の亜子(福原遥)を支えている恵の兄・涼(福士蒼汰)。恵は事故で亡くなりましたが、混乱する亜子は目の前に現れた双子の兄・涼を恵と勘違い。涼はその気持ちを受け止めてずっと弟のふりをしていたのです。
亜子の前では恵になり、彼女がいないところでは涼に戻る。そんな毎日を過ごしている涼がいい人過ぎて胸が痛くなります。
一方、亜子にはある秘密があり、それを隠して生きていることが明らかになる後半は、単純に純愛とは言い切れない人間の愚かさも垣間見れる良質なラブストーリーです。
監督:行定勲
4:『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』2025年12月19日公開
ジェームズ・キャメロン監督の人気シリーズ第3弾が登場。元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は神秘の星パンドラで先住民のネイティリ(ゾーイ・サルダナ)との生活を守るため、人類のパンドラ侵略に真っ向から立ち向かいます。しかし、同じ星のアッシュ族が人間と手を組んでジェイクたちを狙っていました……。
家族を守るために戦うジェイクのぶれない強い心に感動しつつ、敵が増え、シリーズで一番のピンチに陥っているのではないかと。
完璧主義のキャメロン監督ならではの映像美は圧巻。異次元へと連れて行ってくれる本作は絶対にスクリーンで見てほしい作品です。
監督:ジェームズ・キャメロン
5:『映画ラストマン -FIRST LOVE-』2025年12月24日公開
福山雅治と大泉洋が共演した人気ドラマ『ラストマン -全盲の捜査官-』(TBS)の劇場版がいよいよ公開です。全盲のFBI特別捜査官の皆実(福山雅治)と警視庁捜査一課の護道(大泉洋)。難事件でも必ず最後は解決させる“ラストマン”と呼ばれる皆実と、過去に引きずられている護道がバディとして活躍する刑事ドラマです。
劇場版は、北海道が舞台。ある事件のために北海道に向かった皆実と護道を待っていたのは、皆実の初恋の人ナギサ・イワノワ(宮沢りえ)。世界的なエンジニアである彼女は何者かに追われており、アメリカへの亡命を希望していたのですが……。
性格が正反対の皆実と護道の楽しいやりとり、皆実のクレバーな推理力などドラマの魅力を見せつつ、劇場版らしくアクション満載。よりエンタメ要素をプラスして盛り上げています。冒頭にドラマ版で描かれた内容をさらっと説明してくれる親切さもよき。映画を見てからドラマを見るのもまた楽しいかも。
監督:平野俊一












