絵画や英会話、歴史、健康講座など、興味を広げるきっかけはさまざま。今回は、趣味が生きがいにつながる、大人の学び直しを支援するシニア割をご紹介します。
70歳以上なら入会金無料の大手カルチャースクール
年齢を重ねてからの学びは、新しい出会いと発見の連続。大手カルチャースクールでは、70歳以上の方を対象にした入会金無料のシニア割が用意されています。●NHK文化センター
全国に教室があり、オンラインや通信講座を含め年間3万4000講座を開催。「テレビで見たあの講師から学べる!」という講座も多数。語学から絵画、歴史、健康体操まで幅広いジャンルがそろっています。
シニア割対象:70歳以上の方は、入会金無料。
通信制:オンライン講座・オンデマンド講座あり。
参照:NHK文化センター
●朝日カルチャーセンター
全国に8教室を展開し、オンラインも含めると年間約3万7000講座を運営。「知的好奇心をくすぐる講座」が豊富で、語学や美術から哲学・文化研究まで幅広いテーマがそろっています。
シニア割対象:70歳以上の方は、入会金無料。
通信制:オンライン講座あり。
参照:朝日カルチャーセンター
●毎日文化センター
東京・大阪で教室を展開し、1日講座・短期講座・通信添削講座など多彩な学びが選べます。「まずは1回だけ試してみたい」という人でも始めやすい構成が特徴です。
シニア割対象:70歳以上は入会金無料(申し込み時に年齢確認書類が必要)。
通信制:オンライン講座あり。
参照:毎日文化センター
●読売・日本テレビ文化センター(よみうりカルチャー)
東京・神奈川・埼玉・千葉を中心に12教室展開。オンラインも含め年間約1万講座を展開する老舗スクールです。ダンス、クラフト、語学、絵手紙など、実技系の講座が充実しており、趣味を深めるのに最適。
シニア割対象:70歳以上は入会金無料(会員証発行手数料220円が必要)。
通信制:オンライン講座あり。
参照:よみうりカルチャー
シニア割がなくてもおトク!自治体運営の「シニア大学」も利用してみよう
シニア割はありませんが、自治体や社会福祉法人などが運営する高齢者向けの学びの場の「シニア大学(老人大学)」もおすすめです。シニア大学は、正式な大学とは異なり、地域の公民館や生涯学習センターを活用して開講されています。学べる内容は、健康・福祉・文学・歴史・園芸・音楽など多岐にわたり、地域社会とのつながりや生きがいづくりの場として人気です。
入学資格や年齢制限は自治体によって異なりますが、多くはおおむね60歳以上が対象。授業は週1~2回、半年または1年間のカリキュラムで構成され、講義や実習、地域活動が組み合わされています。
費用は比較的リーズナブルで、教材費のみで受講できるもの、入学金や受講料を含め1万~5万円ぐらいのものなどさまざまです。気になる方は、各自治体の広報などで確認してみましょう。
シニア割を使うとどれくらいおトク?
実際に、先ほどご紹介したカルチャーセンターを利用した場合、どのくらいおトクになるのかを見てみましょう。 70歳以上なら、いずれのスクールでも入会金がまるっとおトクになります。また、オンライン講座を活用すれば、自宅でも気軽に受講できるでしょう。失敗しない!シニアの学びを長続きさせるコツ
学びの場が広がると「あれもこれもやってみたい」と気持ちが高まりますが、続けられるかどうかのカギは「どれだけ興味を持てるか」にあります。まずは、昔から好きだったことや憧れていたことを思い出し、紙に書き出してみましょう。「友人に誘われたから」といった理由では長続きしないことがありますし、知り合いが多い講座ではおしゃべり中心になってしまう場合も。学ぶ楽しさや上達していく手応えを感じられるかが、継続のポイントです。
また、受講前に「1日体験受講(有料)」や「見学(無料・20分程度)」ができるスクールもあります。雰囲気や講師との相性を確かめてから受講を決めると、失敗がぐっと減ります。
大切なのは、「誰と行くか」ではなく「なぜ学びたいのか」。もちろん、学び直しは、健康維持・人とのつながり・生きがいにもつながるでしょう。無理なく楽しめる学び方を見つけてみませんか。









