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シニアがスマホを使えないと損をする?今日からできる簡単対策!

今回は、シニア世代がスマホを使えないとどんな点で損をするのか、また、スマホデビューを後押ししてくれる自治体の補助金や講習会を紹介します。※画像:amanaimages

舟本 美子

舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金 ガイド

おひとりさまのお金の貯め方・使い方、老後を自分らしく暮らすためのアドバイスをします。また、一生涯、ペットと共生するための情報、開運術をお届けします。

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デジタル化が進むいま、給付金・支援金・地域優待など多くの情報がネットやスマホアプリでいち早く配信され、デジタルを少し使えるだけでお得になる時代です。

スマホ操作に自信がないと、本来受けられる支援を逃してしまう可能性も。そこで今回は、シニア世代がスマホを使えないとどんな点で損をするのか、また、スマホデビューを後押ししてくれる自治体の補助金や講習会を紹介します。
スマホが使えないと損する?シニアが給付金・割引情報を逃さないコツ※画像:amanaimages

スマホが使えないと損をする? シニアが給付金・割引情報を逃さないコツ※画像:amanaimages

シニアがスマホを使えないと、どんな点で損をするの?

シニアがスマホを使えない場合、「情報」「お金」「人間関係」「生活サービス」など、さまざまな面で機会を逃してしまいます。損をするポイントには次のようなものがあります。

1.便利でお得な最新情報を逃してしまう
スマホが使えないと、ニュース、行政情報、防災通知、地域イベントなどの最新情報にうとくなってしまいます。例えば「高齢者向け給付金」「地域の健康講座」などの告知は、スマホを使うことでいち早く得られます。

2.キャッシュレス決済やポイント還元が活用できない
「PayPay」「d払い」「楽天ペイ」などのキャッシュレス決済を使いこなせると、ポイント還元や割引クーポンなど、お得に活用することができます。同じ買い物をしても、スマホ決済ができる人とできない人の間で実質的な支出差が生じることも。

3.家族・友人との連絡が取りにくい
LINEやビデオ通話を使えないと、離れて暮らす家族や友人とのコミュニケーションが取りにくい場合も。若い世代は電話よりメッセージアプリ中心のため、それらを利用できないと「連絡が取りにくい」と感じられる場面が増えてしまいます。

4.便利な生活サービスが使えない
病院の予約、買い物の宅配、タクシー配車、行政手続きなど、スマホで完結するサービスが急増しています。スマホが使えないことで、外出や手続きの負担が増え、結果的に時間もお金も余計にかかってしまう場合も。

5.シニア向けの優待・補助制度を逃す
旅行・外食・交通・スマホ講座などのシニア優待や補助制度は、かさばる「カード」よりも「ネット申請」や「アプリ登録」のほうが管理しやすく、便利です。スマホを持っていないと、せっかくの割引や優待を利用するのが億劫(おっくう)になってしまうケースもあるでしょう。

スマホが苦手でも大丈夫! 講習会や支援制度を活用しよう

最近は、生活に役立つデジタルツールが増え、行政サービスまでスマホ化が進んでいます。支援制度や地域の優待情報も、スマホを使いこなすことでいち早くキャッチできる時代です。情報を早くつかんだ人が得をする時代だからこそ、スマホに触れてみることが第一歩になります。

とはいえ、「一人で覚えるのは不安……」という方も多いでしょう。そんなシニア世代を応援する取り組みとして、携帯ショップや全国の自治体では「高齢者等向けスマートフォン利用講習会(地域連携型)」が開催されています。

基本操作から安全な使い方まで丁寧に学べるので、詐欺やトラブルへの不安も軽減できるはず。スマホを“負担”ではなく“味方”に変える第一歩として、参加してみましょう。

シニア世代のスマホ購入補助金のある自治体をみてみよう

国や自治体でもデジタル活用を後押しする動きが進んでいます。ここからは、シニア世代のスマホ購入費をサポートしてくれる自治体の補助制度を5つご紹介します。

●東京都文京区
補助内容:
スマートフォン本体+充電器+契約事務手数料+データ移行・設定料などを合算し、「上限3万円」まで補助。

対象者:
文京区に住民登録があり、65歳以上の方で、スマホを初めて所持・購入するなどの人。指定店舗で購入し、「東京都公式アプリ」などの登録をした人。

申請および購入対象期間:
2025年10月10日~2026年3月31日
参照:高齢者スマホスタート助成事業 | 文京区

●青森県むつ市
補助内容:
スマートフォン本体購入費(本体と同時に購入する充電器購入費含む)+事務手数料+アカウント設定費の合計額のうち「3万2千円」を上限として補助。フューチャーフォンからスマホに乗り換え購入などをした方は、「2万円」を上限として補助。

対象者:
むつ市に住民登録のある65歳以上の方。要件にマイナンバーカードを所持している、指定店舗での購入、むつ市が指定するアプリをインストールするなど条件あり。

申請および購入対象期間:
スマートフォン購入対象期間:2025年4月1日から2026年2月28日まで
補助金申請対象期間:2025年4月1日から2026年3月15日まで
参照:シニア世代のスマホデビュー|むつ市

●秋田県男鹿市
補助内容:
スマホ本体+充電器などの付属品+契約に係る事務手数料+データ移行手数料+アカウントサポート料(消費税を除く)に対して、「上限2万円」を補助。

対象者:
男鹿市民で2025年度中に65歳以上になる方。市内の指定協力店舗で購入、市または指定協力店舗が開催するスマホ教室を1回以上受講できる、男鹿市公式LINEアカウントを登録するなどの条件あり。

申請受付期間:
2025年4月1日から2026年3月31日まで
参照:はじめてのスマホ購入を支援します!/男鹿市

●山形県村山市
補助内容:
スマートフォン本体の購入費用+充電器購入費用(本体に付属しない場合に限る。)+契約事務手数料+データ移行手数料+アカウント設定などでかかった費用に対して「2万円」を上限に補助(予算に達し次第終了)。

対象者:
村山市に住民登録があり、2025年度中に65歳以上、65歳を迎える人。初めてスマホを購入する人。マイナンバーカード保有、村山市公式LINE、Yahoo!防災速報アプリを登録した人などの条件あり。

申請受付期間:
2025年4月1日から2026年3月16日まで
参照:シニア世代のスマホスタートを応援します!村山市

●茨城県常陸太田市
補助内容:
スマホの購入費用や購入後費用などかかった費用に対して「最大3万円」を補助。

対象者:
常陸太田市に住民登録があり、2025年度中に65歳以上、65歳を迎える方。初めてスマホを購入する方。市が指定する店舗にてスマホを購入し、所定の講座を受講するなどの条件あり。

申請期間:
2025年4月1日から2026年3月31日まで
参照:はじめてのスマホを応援します | 常陸太田市
 
なお、多くの自治体ではスマホ購入補助を受けるためには、「指定のスマホ講座受講」や「市の公式アプリ登録」が条件になっています。期限までに必要な手続きを全て済ませることが、補助金を受け取るための大切なポイントです。

お住まいの地域にも補助があるかも? 今すぐチェック

今回ご紹介した自治体以外にも、シニア向けのスマホ購入補助やデジタル支援制度を実施している地域はあります。対象年齢や補助金額、申請条件は地域によって異なるため、お住まいの自治体の最新情報を確認してみましょう。

調べるときは、次のような検索キーワードが便利です。
・「〇〇市 シニア スマホ補助」
・「〇〇市 デジタル支援」
・「〇〇市 スマホ講習会」

また、市町村の公式Webサイトで「デジタル推進」「高齢者支援」などのページをチェックするほか、「デジタル化推進室」「DX推進課」「総務課」などに問い合わせるのもおすすめです。

スマホを使いこなせるようになれば、生活がもっと便利に、そして安心になります。給付金や地域優待などの情報もスムーズに受け取れるでしょう。自治体の講習会や補助制度を活用して、少しずつスマホやデジタルを使いこなしていきましょう。
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