スイスの気候とベストシーズン
名峰マッターホルンとスイス国旗
■春(4~5月)
長い冬が終わり、ようやく春が訪れます。5月の中頃になると気温はぐんぐん上がり、早くも夏の到来を予感させます。一方で、山の展望台はまだ雪が残り、ロープウェイなど山の交通機関も定期点検のため、運行を停止しているところがほとんど。
■夏(6~8月)
日本のような梅雨はないため、6~7月は人気の観光シーズン。初夏の花が牧草地一面に咲き広がり、山の交通機関もフル稼働を開始。ハイキングコースでは、可憐な高山植物がその美しさを競います。山小屋に泊まって縦走をするといった本格的なハイキングには、残雪も消える7月後半から8月が最適。
スイスの夏は、日中の気温が30度くらいまで上がることがありますが、日本のように蒸し暑くありません。空気が乾燥しているため、特に朝、夕は過ごしやすく感じるでしょう。町や村で日中は半そで一枚で過ごせても、山の展望台に上がると雪と氷の世界! 長袖のシャツにセーターやウィンドヤッケなど、重ね着でこまめに調整できる服装が便利。山岳地帯では、8月でも雪が降ることもあります。
■秋(9~11月)
山では9月になるとすっかり秋の気配が漂い、10月に入れば木々が黄色く美しく色づきます。一般的に山の交通機関は10月前半頃まで運行していますが、10月後半から11月の間は定期点検のため、再び運行停止になります。
■冬(12~3月)
冬のシーズンは、だいたい12月上旬から3月まで。厳しい寒さに見舞われるこの時期の旅行には、しっかりした防寒対策が必要。12月に入ると、町はクリスマスのイルミネーションで美しく飾られ、山ではいよいよスキーシーズンが到来。町では曇っていても、スキー場では陽光に恵まれる日が多く、スキーの後のんびりと日光浴を楽しむ人を多く見かけます。
詳細記事はこちら>>>スイスの季節(気候・気温)・祝日・イベント
スイスの通貨と両替
スイスの通貨はスイスフラン
スイスフランの下の単位として、ドイツ語圏ではラッペン(Rp)、フランス語圏ではサンチーム(Ct)と呼ばれる単位があります。ラッペンとサンチームは呼び方が違うだけで、同じ通貨。1スイスフラン=100ラッペン=100サンチームの関係です。
昨今では、多くのお店やレストランなどで、ユーロも使えるようになってきているのですが、お釣りはスイスフランで返されるケースがほとんど……。換算レートも、決してお店の損にならないレートで計算しているので、「滞在はほとんどスイス」という場合は、日本円から直接スイスフランに両替するのが得策。国内に銀行の数も多いので、両替で困るようなことはほとんどありません。空港、駅、町中の銀行などでも日本円からスイスフランに両替可能。空港や大きな駅の両替所なら、土・日も休まず営業しています。
またVISA、マスターカード、アメリカン・エキスプレスなど、主なクレジットカードも広く通用するスイス。大きな支払いはカードで済ませ、必要に応じてこまめに両替していくのがよいでしょう。