Q. 真夏の炊飯器、「保温を消すと逆に危険」って本当ですか?

真夏の炊飯器、保温機能はどうすればいい?
Q. 「蒸し暑い季節は食中毒が心配なので、ご飯を炊いた後はご飯が温めっぱなしにならないよう、炊飯器の保温をすぐに切るようにしています。最近、『逆に食中毒リスクが上がる』と聞いたのですが、本当でしょうか? 安全な保存方法が知りたいです」
A. 真夏の室温放置は逆に危険です! 保温機能を上手に使いましょう
真夏に炊いたご飯を「室温」の状態で置いておくのは非常に危険です。細菌は温かいほど繁殖するのではありません。30~38℃の室温で最も繁殖しやすいのです。炊飯器の保温機能では、ご飯の温度を60~70℃に保つことができ、室温よりも雑菌の増殖を抑えることができます。室内に置くよりも、炊飯器で保温しておいた方が安全性は高いのです。しかし、高温であっても長時間の保温はおすすめできません。時間が経つとご飯の水分が失われ、パサつきや変色、匂いの原因となる「メイラード反応」が起こることがあるためです。多くの炊飯器メーカーも、「保温は5~6時間程度まで」を目安として推奨しています。夕食の残りを翌朝食べる場合など、長時間の保温が予想される場合は、保温を続けるのではなく、冷凍保存に切り替える方が安心です。
さらに詳しく知りたい方は、「Q. 『暑い夏は炊飯器で保温したままの方がご飯が傷みにくい』って本当ですか?」をあわせてご覧ください。