特別で最高峰の液晶テレビ
光沢やカラーが流行する中、落ち着いた外観が「特別」感を醸し出す。 |
販売が好調の薄型テレビですが、JEITAの出荷統計を見ると、主力はダントツで液晶テレビ。
現時点で、画質、信頼性、画面サイズや製品の豊富さ、価格のバランスを考えれば、頷ける結果と言えます。
ところが、価格競争ばかりで、どれも飛び抜けた個性が無く、製品選びがつまらないと感じている方もいらっしゃるでしょう。
そんな「拘り派」に注目して欲しいのが、特別で最高峰の液晶テレビ、シャープのAQUOS Tシリーズ(2007年9月発売開始)です。
今回は、Tシリーズの紹介に加え、筆者の「ホームシアター実験室」に導入した52型モデルにて、気になる画質もレポートします!
液晶テレビ初 THX認定
フレームの右上に、さりげないTHXのロゴが誇らしげ。 |
カタログのスペックで画質を比較するのは困難ですし、店頭で数分、限られた映像で見比べると、判断を誤る恐れも有ります。 そこで頼りになるのは、信頼のおける第三者のお墨付きです。 「AQUOS Tシリーズ」は、液晶テレビとしては世界で初めて、THXの認定を取得した点で、画期的と言えます。
もちろん、THXへの申請は、各メーカーの任意ですので、「THX認定=最高」では有りません。 だた、世界で認知されている規格としては、「THX」と「ISF」の2つしか無いのも事実で、信用に値する目安と言えます。
■THXとは:
かの有名なジョージ・ルーカス監督を起源とし、全世界で映画館の品質保証を行ってきた歴史の有る会社。 現在では、映画編集スタジオ、DVDソフト、家庭用AV機器などにも品質基準を設け、認定の対象としている。 (THXに関する詳しい記事)
最上位「R」のチューンドモデル
「AQUOS Tシリーズ」は、同社最上位の「Rシリーズ」をチューニングした、まさに「最高峰」と呼べるモデルです。
技術的には、既に「Rシリーズ」で完成させた画質をベースに、輝度を抑え、階調表現を重視する方向に振り、仕様面において、THXが映画の再現に最適とする画質設定を反映した映像モード「THXポジション」を追加している程度だそうですが、特筆すべきは、その精度にあります。
特に、画面の均一性(ムラの少なさ)について、THXの要求スペックは非常に高く、液晶テレビでの認定取得は、パネルから一貫して開発するシャープならではの快挙と言えるでしょう。 またガンマ設定など、狙い通りのセッティングが反映されるよう、一台一台、丹念に調整してから出荷するそうで、量産モデルとは異なる「特別で最高峰」を感じます。
受注生産 & 専門店限定 & 高価
テレビとしては前代未聞の受注生産で、展示や販売も、ホームシアター専門店に限られ、一般の大型電器店や、格安ネット通販では手に入いらない・・・という点でも「特別なモノ」と言えるでしょう。
車を引き合いに出すのは適切でないかもしれませんが、ベンツと「AMG」、BMWと「ALPINA」の関係を連想せずにはいられません!
ラインナップは、65型の「LV-65TH1」と、52型の「LV-52TH1」の二種類。 希望小売り価格は65型が1,417,500円、52型が840,000円とこちらも最高峰ですが・・・