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前編: 本邦初公開! THXホームシアタートレーニング THX(R)とは?

上質なホームシアターを目指すなら重要な基準の『THX Home(R)』、THXホームシアタートレーニングの様子を通じて、THXの魅力に迫ります。 まず第一回は、THXに関する予備知識の整理です!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

THX(R) ホームシアタートレーニング

 INDEX 前編(この記事) 後編: THX(R) ホームシアタートレーニングとは?

前編: THX(R) とは?

 

THXホームシアターティーラーの認定を受けた筆者(鴻池)が解説、ご紹介!

*「THX」は、THX Ltd. の登録商標です。

*右は、THXの認定を受けたディーラー用のロゴです。 転載、転用はご遠慮ください。

 

映画の規格『THX』の起源とジョージ・ルーカス

20数年前、ジョージ・ルーカスが映画館で自分の作品を見た際、サウンドが自分の意図したものとあまりにもかけ離れていることに愕然としたそうです。 映画の表現力において、「映像」と「サウンド」は「50・50」、つまりどちらも同等に重要と考えていたルーカスは、世界中の映画館で、自分の意図した通りの映像とサウンドを再現するために、映画館に関する「規格」が必要と考えました。

1980年、ルーカスは、音響工学の権威であるTomlinson Holman(現、南カリフォルニア大学教授)を技術責任者に迎え、製作者の意図が100%再現できる、映画館の音響に関する具体的な基準の制定や測定の方法など、数々の研究、技術開発をスタートしました。

1983年、ルーカスフィルム社において、映画館の規格に関する技術開発、実際に認定を行う一部署として『THX』が活動を開始しました。 (2004年現在、THXはルーカスフィルム社のグループ企業『THX Ltd.』として独立しています。)

 

うら話:

『THX』は、「Tomlinson Holman's eXperiments」(トムリンソン・ホルマンの実験)から命名されたとされていますが、本当は、「Tomlinson Holman's Xover (Crossover)」だったそうです。 Crossover(クロスオーバー)とは、スピーカーのネットワーク回路で、THXが販売する唯一のハードウェアだったそうですが、ネーミングの由来としてはExperiment(実験)の方が相応しい・・・ ということになったそうです。

俗説では『THX-1138』(ルーカスのデビュー作品名)に由来していると・・・という本当らしい噂がありますが、実際は全く関係なく、単なる偶然で関係者も後で驚いたそうです。

 

次のページでは、ホームシアターファン必見! 

THXの各種規格とその目的や魅力についてご紹介します!

 

「THX」は、THX Ltd. の登録商標です。

この記事は、THX, Ltd.の承認を得た上で取材、執筆しております。 転載および引用は一切ご遠慮ください。

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