『ドルビー3Dデジタルシネマ』の効果は?
3Dは、裸眼でなく、眼鏡を用いる一般的な方式を採用。 クリックして拡大 |
実際の映像をお見せできないのが残念ですが、メジャーであるスタウォーズのワンシーンなどを立体化し、見応えの有るデモンストレーションが印象的でした。
立体化の方式自体は、既存の技術を利用したものだそうで、万博などで立体映像をご覧になった方なら、立体感や3D映像特有のチラツキも、想像の範囲内とお考え頂くとよいでしょう。
デモンストレーション時、筆者は端寄りの席から視聴しましたが、充分な立体効果を体験できました。 但し、立体効果を強め、目の前に迫るような演出を狙ったシーンでは、映像が2重に見えてしまい、この方式の限界も感じました。 この辺りは、今後の改良に期待したいものです。
立体映画の劇場公開も間近か?!
眼鏡をかけたイメージ |
ドルビーが3Dシネマ分野に進出する事で期待できるのは、技術面よりもむしろ、「メジャー映画の立体化」と、筆者は見ています。
3D映像自体は以前から存在していましたが、映像の内容と言えば、遺伝子の構造や、ハリケーンのメカニズム・・・などといった、「3Dありき」のモノがほとんどでした。
メジャー映画が3Dに進化する為には、映画製作現場から再生側の劇場、AV機器メーカーに、一気通貫で技術を提供できるドルビー社の働きかけが「キー」」となるでしょう。
今回の 『ドルビー3Dデジタルシネマ』発表を通じて、メジャー映画が、立体映像で劇場公開される日も、近そうに感じました。
いづれは、劇場映画の他、日常のテレビも、立体化に向かうと考えられており、今後もドルビー社の動きに注目が集まりそうです。