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今さら聞けない!HDMIバージョンの違いとは(3ページ目)

高品位で便利な次世代インターフェイス「HDMI」ですが、いくつかのバージョンがあるのをご存じでしょうか? そもそもの「HDMIとは?」から機能の違いまでを整理しました。

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

今どう選ぶ? 次世代DVDプレーヤー

将来を考えると、最新のHDMI Ver. 1.3 対応のプレーヤーなら安心ですが、現時点では、Playstation3しか存在しません。

では今、録画機も含め、次世代DVDプレーヤーを買うなら、どのように考え、選ぶべきでしょうか?

まず、xvYCCで収録された映像ソース(映画ソフトなど)の登場は、もう少し先になりそうなので、鍵となるのは映像よりもむしろ「音声」と言えます。 次世代DVDで採用されている、Dolby Digital Plusなどのビットストリームを受けられるAVアンプはまだ登場していませんし、これらの製品が登場し、手ごろな価格になるのはもう少し先になりそうです。 今プレーヤーを買うなら、マルチチャンネルPCMが出力できるHDMI Ver. 1.1以降であれば、ひとまず安心と言えます。 

但し、ここで肝心なのは、Dolby Digital PlusなどのビットストリームをマルチチャンネルPCMに変換して出力できる機能が有るか? という点です。 HDMI Ver. 1.1以降に対応している製品でも、デコード機能や変換機能を持っているとは限らない為、注意が必要です。

 

* マルチチャンネルPCM入力対応のAVアンプは、既に手ごろな価格で入手可能となっていて、マルチチャンネルPCMでのやり取りは現実的です。

* HDMI Ver 1.1以降では、最大192kHz/24bit(8ch)のPCM音声が伝送可能な仕様となっていますが、実際は各製品の仕様によります。

* PCM伝送による音質の変化ですが、送り手(プレーヤー)と受け手(AVアンプ)が共に192kHz/24bit(8ch)に対応していれば、それほど心配は要りません。 従来、プレーヤー側でデコードするよりも、AVアンプ側でデコードする方が有利と考えるのが常識でしたが、PCMによる非圧縮デジタル伝送の場合、伝送によるロスを無いものと考えると、プレーヤー側でデコードしても、アンプ側でデコードしても、動作原理上は差が無いためです。

 

モニター(テレビやプロジェクター)側については、また別の機会に検討しますので、お楽しみに!

 

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