待っていた商品コンセプト!
『SU-DH1』は、「持ち運べるサウンドプロセッサー」的な製品 |
筆者は外出時、必ずという程『iPod』で音楽を楽しんでいますが、ヘッドフォン特有の「頭内定位」に困っていました。 「頭内定位」とは、音が頭の中で鳴っているかのように感じる現象です。
例えば、ヴォーカルを重視した曲では、頭の中心で、小さな歌手が歌っているような違和感が有り、みなさんも、きっと経験があるはずです。
この「頭内定位」を解消する優れた技術として、筆者は『ドルビーヘッドフォン』に注目していたのですが、アウトドアで、iPodと組み合わせて使えるような、小型で電池駆動できる「アダプター」的な製品は無かったのです。
ところが、2006年3月、ビクターより新発売となった『SU-DH1』は、まさに筆者が待っていた商品コンセプトそのもの! 早速購入してみました。
今回は、製品の紹介、使い勝手に加え、肝心の音響効果をレビューします!
『SU-DH1』のできる事
まず、『SU-DH1』のできる事を整理しましょう。
■2ch(ステレオ) アナログ音声との組み合わせ:
『iPod』との組み合わせOK! |
『iPod』など、アナログオーディオ機器と、ヘッドフォンの間に『SU-DH1』接続すると、入力した通常のステレオ音声を、『ドルビーヘッドフォン』機能で処理し、ヘッドフォン特有の「頭内定位」を軽減してくれます。
また、ステレオ音声をサラウンド化する『Pro Logic II』機能も内蔵しており、『ドルビーヘッドフォン』機能との組み合わせで、ステレオ音声の「5.1ch風バーチャルサラウンド化」が可能です。
(効果の度合いについては、後のページで詳しくレポートします。)
■5.1ch & 2ch デジタル音声との組み合わせ:
光デジタル入力端子を搭載し、ドルビーデジタル、DTS、AAC、PCM(2ch)デコードに対応しています。 DVDプレーヤーや地上デジタル放送から、各種5.1chフォーマットのサラウンド音声が入力されると、『ドルビーヘッドフォン』が得意とする、本格的な「5.1chバーチャルサラウンド」が楽しめます。
PCM(2ch)音声が入力された場合、アナログ入力と同様に、『Pro Logic II』と『ドルビーヘッドフォン』を組み合わせた「5.1ch風バーチャルサラウンド化」が可能です。