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地デジ用 "室内アンテナ"は使えるのか?

地上デジタル放送は、室内アンテナでもクリアで安定した受信できる可能性が高い事をご存じでしょうか? 地デジ時代に注目されている室内アンテナの性能を、実際に筆者の自宅で設置して比較検証しました!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

 

■都心にお住まいの方は、2008年6月25日掲載の「都会で地デジ用室内アンテナは使えるか?」も併せてご参照ください。

 

「地デジ用」の「室内」アンテナに注目!

今回レビューするのは、八木アンテナ社製「UwPA」(ウーパ)。 地上デジタル放送を狙ったUHF専用。 実売価格は5,000円前後。

コンパクトで屋内の設置もスマート。 屋外設置も可能。

「室内アンテナは映りが悪い・・・」、とお思いではないでしょうか? 

確かに、従来の地上波アナログ放送では、放送電波が山や建物などに反射して起こるマルチパス干渉により、映像が二重、三重に見える「ゴースト」現象を引き起こしたり、また、航空機や車が近くを通ると画面がチラつく場合があります。 クリアで安定した映像を得るためには、屋根の上に、"魚の骨"のような屋外アンテナを設置するのが常識でした。

ところが、地上デジタル放送は、一定レベルの以上の電波が受信できれば、常にクリアで安定した映像を楽しむ事ができる仕組みとなっており、状況は少々異なります。

つまり、地上デジタル放送の場合、電波塔の近くや、見通しの利く地域にお住まいなら、室内アンテナでも、屋外アンテナのように、常に安定した鮮明な映像を楽しめる可能性があるのです!

室内アンテナが使えれば、屋外アンテナのケーブを引き込んでいない部屋でも、新たなケーブル延長工事無しに、手軽にテレビを設置でき、大きなメリットとなるはずです。 

今回は、注目の「地デジ用室内アンテナ」の中から、八木アンテナ社製の『UwPA(ウーパ)』を取り上げ、筆者の自宅を例に、従来の室内アンテナと、受信性能を比較レポートします! 是非ご参考に!
 

 

レポートの前に、筆者の受信環境を・・・

受信の品質は、電波塔からの距離、アンテナの地上高、電波を遮る地形や建物、電波を乱す航空機や鉄道など、様々な要因が影響します。 今回のレポートが、皆様の参考となるよう、筆者の受信環境をご紹介しましょう。

・電波塔: 大阪 生駒山山頂

・見通し距離: 約8km

・遮蔽物: なし

・建物: 木造2階建(アンテナは、1階の中央部に設置)

・室内アンテナの高さ: 海抜約5m+ 2m(1階、棚上に設置)

・航空機: 真上(1100m上空)を飛行 (アナログ視聴時、画面揺らぎ有)

・電車:影響なし

・車: 影響なし

 

次のページでは、測定で、明確な違いが明らかに!!

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