穴より多い、鍋釜のトラブルは?
鍋ややかんの修理は、元の形に近い取っ手をいかけやさんが自ら作ってくれることもあるそうです。 |
作った取っ手をしっかりとつければ完成。 |
費用もとてもリーズナブル。包丁研ぎは200円~、婦人靴 500円~1000円、鍋の取っ手直しは500円~900円、傘の修理は、なんと100円からだそうです。こんな場所がご近所にある板橋区の皆さんがうらやましい!
お金じゃ買えない物を大切に使う
ボロボロの庖丁の柄も新しく作り替えてくれます。 |
「こういう物は、直らないですよねぇ」
といった難しい依頼が来ると
「イヤ、なんとかしてみます!」
と、いかけやさんの沽券にかけて、知恵と技術をフル回転させつつ、直さなければ!と思うのだそうです。ますます頼もしい!
依頼品は日常的に使っていて「捨てるのがもったいない」というだけではなく、「思い出があるから」「使い慣れているから」など、物に思い入れを持っている人からの依頼も多くあります。たとえば、靴なら「履きやすいからこれじゃなきゃダメ」という年配の方が圧倒的に多いのだそうです。履き慣れた靴は、お金じゃ買えないですものね。
使い慣れたものを修理しながら使う知恵は、鍋釜に限らず、40~50年前までの日本では当たり前のことだったんですよね。日常のさまざまな物をそうやって大切に使っていくのが、庶民の知恵だったのでしょうね。
でも今の時代、修理をするってもしかして贅沢なのかもという話を次ページで。