「愛」がHIV/AIDSを止める。という願いを込めて
CDの売上金の一部は、マラウイでのVCT機関の設立に役立てられます。VCT機関はエイズ検査とカウンセリング機能を併せ持った機関です。 |
「本当の恋をしたことのない若者が、ある女性を本気で愛した。彼女も彼を愛した。幸せだった2人は、互いのためにエイズ検査に行った。ところが、残念なことに、彼はHIVポジティブ(感染者)だった。大きなショックを受けた若者は、『もっといい男を見つけなよ』と別れを決意する。でも、彼女は静かにこう言った。『なにを言ってるの?私たちはずっと一緒よ』と」
「愛している」「愛している」が何度も登場するラブソングは、日本語だったらちょっと照れちゃうかもと思うほどストレートな内容。でもストレートに歌われる愛の中に、若いカップルの悲しみ、そしてマラウイのHIV感染の深刻さを人々に伝えたいという思いが詰まっています。
甚平スタイルで歌う日本人歌手誕生
ライブの途中にやや照れながら歌詞を日本語で朗読。 |
「Kohei Yamada」の名は、マラウイの人たちに一気に知れ渡り、2006年3月に、協力隊員の任期を終えて帰国する際には現地のメディアで「Kohei leaving for home Sunday(耕平が日曜日に帰国する)」と大きなニュースとして取り上げられたほどです。
「歌の反響なのか、最近、都市部ではエイズ検査へ行く人の数が徐々に増えてきてはいます。ただ地方はまだまだ。電気もないような地域もありますから、情報がなかなか届きませんし、検査施設もそのもの圧倒的に不足しています」
世界が尊敬する日本人にも選出
技と勇気であっと言わせた知られざるヒーローとして選出されています。 |
その活躍は海外メディアからも高い評価を受け、「ニューズウィーク誌 2006年10月18日号」では、世界が尊敬する日本人100人の1人としても選ばれています。
次ページでは山田さんの現在の活動や今後をうかがっています。