ヒーローの代表、トノサマバッタ。パパ世代が熱狂した初代仮面ライダーのモデルだと知ってた?©NACS-J |
「1日中子どもが散らかし放題でストレスたまるぅ~」
とお嘆きのお母様!
「どっか連れていけって言われても、休みが取れないんだよぉ~」
とぼやくお父様!
そんなお宅は、おうち遊びも、遠出もやめて、虫あみと虫かごを持ってご近所の草むらにレッツゴー! そこにひそむ仮面ライダー(!?)や、ウルトラマン(!?)を探す夏の1日はいかがですか? 親子で楽しく遊び、自然保護にも貢献でき、しかも自由研究にもピッタリのヒーロー探しに出かけましょう。
夏のヒーローはだれ?
ほらほら、ショウリョウバッタのこの目、シュワッチ!と言いそうにみえませんか?©EyesArt, |
家の周り、近所の公園、空き地の草むら、河原……。目線を低くすると、飛び跳ねているバッタが見つかりませんか? 子どもたちが大好きなバッタは、夏の草むらのヒーローです。
トノサマバッタは、仮面ライダーそっくり! いえいえ、仮面ライダーのモデルがトノサマバッタなのですから、仮面ライダーこそ、トノサマバッタのそっくりさんというべき?
どことなくウルトラマンをほうふつさせるのは、ショウリョウバッタ。目の感じ、似ていませんか?
ほうら、じっとバッタの顔を見ていると、だんだんヒーローに思えてきましたよね~。
日本のバッタは80種類、あなたは何種類知ってる?
ほかにも、一見するとショウリョウバッタ、だけどやっぱり違うヒーローになりそこねの(?)ショウリョウバッタモドキ(しかも名前がモドキって……)、パッと見るとママが子どもをおんぶしているようなオンブバッタ、トノサマバッタに似ているようでちょっと違うクルマバッタなど、バッタといえどもバリエーション豊かです。日本には、なんとバッタ科とオンブバッタ科をあわせて約80種類ものバッタがすんでいるのだとか。ちょっとオドロキの数ですよね。
バッタを探して、日本の自然を知ろう!
クルマバッタの子ども。いくつか見ていると目が慣れ、細かい違いもわかるのだそう。©NACS-J |
NACS-Jは日本の自然保護団体の草分けともいうべき団体です。ダムに沈みかけた尾瀬を救ったのに始まり、白神山地のブナ林や石垣島の白保サンゴ礁など各地の開発を止め、日本の自然を守るのに大きな役割を果たしてきました。
1995年からは、毎年、全国の人に参加を呼びかけ、身の回りの「自然調べ」を行っています。1つのテーマを決め、身近な自然がどんな姿かをみんなで調べみるのです。
今年はバッタがテーマ。北から南から寄せられた情報をまとめ、バッタを通して、自然環境の“今”を知ることができるのです。わかりやすくいえば、日本の自然の「定期健康診断」。
「ここならバッタがいるはずだ」と思って探してみたら、
「あら? あまりいないわね~」という結果になったり、逆に思わぬ場所にたくさん見つかったりという発見がきっとあるはずです。
バッタにとってあなたの住んでいる街は、居心地がいいのか、悪いのかをそんな視点で探してみると、身近な場所が、きっと違う顔で見えてくることでしょう。
その気になったあなたは次ページへGO! 参加方法と自由研究のヒントをご紹介します。