エスカレーター校と進学高校附属校を併願

福沢諭吉像
大学附属小学校と進学高校附属の併願は難しい
大学附属小学校で大部分の生徒が系列大学へ進む学校と、系列高校までしかないか、大学があっても大部分が外部受験する高校の附属小学校併願も考えもの。例えば、立教女学院と白百合を併願というケース。まず両者では小学校入試の傾向が違います。前者は長い学園生活をきちんと送れるかという視点で志願者を見て、後者は入学後の学業についてくることができるかという視点も重視します。

さらに集まる生徒のタイプも異なってきます。伸び伸び受験なしの環境で過ごさせたいという家庭と、将来の進学を見据えて勉強に力を入れる家庭では、育て方が違って当然。どっちつかずでいると、仮に入学後に上手く溶け込めない可能性があります。

キリスト教系ならどこでも併願

例えば進学実績重視でプロテスタント系東洋英和とカトリック系雙葉の併願というパターンです。日本の学校の場合は厳格な宗教教育が行われていないので、極端な違いはありませんが意識しておく必要はあるでしょう。特に面接では要注意。お子さんに「他にどこの学校を受けましたか?」とたずねられて、教義の異なる学校名を言ってしまった場合に、慌てて台無しにしてしまうおそれもあります。

中学高校を含めて、一般にプロテスタント系学校のほうが自由な校風と言われています。ところが、カトリックでもイメージよりも自由な校風の学校もあれば、プロテスタントの学校でも厳格なところもあり、実は校風も幅が広いのです。その点はよく確かめておきましょう。

進学高校附属と中学受験校の併願

大学進学を重視しながら、小学校の教育環境が大事だと考える家庭でこのタイプの併願をしがち。一見すると正しいようですが、実はそこに落とし穴があります。進学高校附属に小学校で入れば中学受験を経験しないで済むと考え、保険として中学受験校を併願しているわけですね。

よく考えてみると桜蔭や開成に附属小学校はありません。小学校受験ではこうした学校は受験できないわけです。そのチャンスを小学校入学時点で捨てることになります。大学進学を重視するなら、中学受験した方が学校選択の幅が広がります。特に男子は進学高校の附属小学校は少数しかありません。さらに中学受験勉強を避けて小学校から入学しても、後に中学受験生が入学してくるのです。彼らは大変な量の勉強をこなしています。受験勉強を避けたわが子は、彼らと一緒に机を並べるのです。

よく言われるように小学校からの入学組にも優秀な生徒はいます。けれども中には、頑張れば難関大学に合格する力を備えながら、あっさりと私立大学に学校推薦で進んでしまったりする生徒がいます。中学受験して入学する生徒とは大学に対する思い入れの度合いが異なるのかも知れません。

男子では大学進学を第一に考えるのなら、小学校は中学受験しやすい女子校付属の小学校という選択肢もあります。系列中学に進めない男子は全員受験するからです。男子、女子いずれにしても進学志向の家庭では、中学受験するのかしないのかを十分に検討しておくべきです。