お受験生活の心構え
今月は私自身が感じたり、お受験の関係者と話したりするポイントについて取り上げます。これから幼稚園・小学校受験を志すからには、心得て欲しいことについてです。他人の話を簡単に信じない
お受験仲間の情報は正しいとは限らない |
それでつい、知らないことについて「○○なんだけど、どうしたらいい?」などと相談するようになります。しかしちょっと待ってください。確かに多くのお受験知識を持った人はいます。上の子の受験を経験している人などです。
けれども、その人の話が通用する範囲には条件があるはずです。そこから外れていたら、その人の情報は当てになりません。例えば次のような点です。
・今年の情報ではない
・志望校が違う
・男女が違う
・生まれ月が違う
・住んでいる地域が違う
・あくまでその人の考えというフィルターを通している
・時間が経つと記憶はあやふやになる
早い話がこのガイドサイトでの記事も、どこでも誰にでも通用することが書かれているわけではないのです。・志望校が違う
・男女が違う
・生まれ月が違う
・住んでいる地域が違う
・あくまでその人の考えというフィルターを通している
・時間が経つと記憶はあやふやになる
また、最悪の場合はライバルをけ落とすために偽の情報を広めることだってあり得るのです。噂話やネット情報には充分注意しましょう。
自分で調べ、自分で考える
「学校説明会にどんな服を着ていったらいいですか?」などと質問する方がいます。きつい言い方ですが、この程度のことを自分で決められないなら受験はおぼつかないと考えてください。幼稚園や小学校に入る子どもを選抜するということは、育った環境を見るわけですから、TPOにあった服装を自分で決められない親に育てられた子を、学校が受け入れたいと思うでしょうか。
学校側も全員が黒や紺のスーツを着るという必然性は感じていないと思います。むしろ不自然に思うのが普通の感覚のはず。学校という環境に相応しいファッションであればいいのです。入学前は全員が黒い服を着ているのに、その後の学校行事ではバラエティに富む服装になるのですからおかしなものです。
多くの学校は、こうしたことを自分で判断できるように躾けられた子どもを、欲していると思ってください。他の人と違うことをするのは冒険ではありますが、面接で判を押したような答えばかりするのは考えものです。
近年何でもマニュアル通りにしないと安心できない若い人が増えています。子育てにも同じ傾向があるようです。育児書通りの発育・発達でないと心配し、標準から外れていると不安に思う声をよく聞きます。
自分の子の特徴を把握し、しっかりした教育方針をもって子育てをし、その延長線上に幼稚園・小学校受験があるのが理想です。公立小学校が荒れているからというような消極的な動機で有名小学校を選ぶのは無謀です。浅い動機は面接で見破られてしまいますから。
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