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こだわりで選ぶ私立中学校(2ページ目)

中学受験で志望校選択する際に、進学実績や校舎新築などの要因で、志望者が集中することがよくある。しかし確実な合格を勝ち取るためには冷静な志望校選びが必要だ。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

学校選びは友達選び

友達
学校選びは友達選びでもある。多面的に見て、選んでほしい
多感な十代を6年間一緒に過ごすことになる中高一貫校は、学校選択と同時に友達を選ぶということでもある。思春期に大きな影響を受けるのは大人よりも同年代の友達だ。どんな生徒の中で生活をするのかをしっかり見て欲しい。

子どもが同伴可能な説明会なら参加者の子どもに注目し、もちろん公開授業で生徒に注目し、登下校や放課後の生徒の姿を見ることができればなお良い。文化祭や体育祭も生徒の地を見るのにはいいだろう。

周囲に勉強する生徒が多い環境では誰に言われなくても自発的に勉強するクセが身につく。大学受験ではこの勉強グセがとても大切だ。あるいは、クラブ活動が盛んな学校では、勉強以外の活動に熱を入れて取り組むことになるだろう。それもまた子どもの成長に大事なことではないだろうか。

学校説明会へ父親が参加するメリット

学校説明会はもとより、入学後の保護者会にも父親の姿が増加してきた。それだけ子育てを意識する男性が増えたのだろう。男性向けビジネス雑誌が盛んに教育や受験を取り上げるようになったことも大いに影響している。

学校は営利企業ではないが、教育サービスを提供する企業という側面もある。ビジネスという観点からこの側面に光を当てるのに父親が役に立つ。もちろんキャリアを持つ母親は自身で分析可能だと思うが、女性とは異なる視点で学校を見ることができる。

雑誌などの情報で頭でっかちになっては困るので、ここでも実際に学校を見て情報と実際の印象を橋渡しすることは大切だ。

また小学校にしろ中学校にしろ両親が共に目標を共有して臨むことは好ましい結果をもたらす。

以上見てきたように志望校選択にあたっては多角的に学校を見ることが大事で、さらに父親母親それぞれの視点で見るとなお良いことがおわかり頂けただろうか。

夏休みが終わり秋へと季節がうつるこの時期「自分は間違った学校へ入学してしまったのではないか……」と悩む生徒が少なからずいる。そうならないためにも、各学校の特徴を肌で感じて欲しい。

前ページは「志望校は多面的に見る」です。
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