5位:『ビートルジュース ビートルジュース』
1988年に日本公開され大ヒットしたティム・バートン監督作『ビートルジュース』の35年後の世界を描いた続編。お母さんになったリディア(ウィノナ・ライダー)は娘がトラブルに巻き込まれ、死後の世界へ行ってしまい、仕方がなくビートルジュース(マイケル・キートン)を呼び出すことに……。バートン監督のセンスが詰め込まれた美術、衣装がすてき過ぎる。極力CGを使わず手作り感を重視して作り出したゴスな死後の世界が最高! 楽し過ぎたので5位にランクイン。
監督:ティム・バートン
4位:『オッペンハイマー』
第96回アカデミー賞作品賞、監督賞(クリストファー・ノーラン)、主演男優賞(キリアン・マーフィ)ほか7部門を受賞。天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落を描き、第2次世界大戦で日本に投下された原爆を開発した男の葛藤、そして苦しみがスクリーンを覆い尽くす。日本公開が危ぶまれていたけど公開されてよかった! キリアンがアカデミー賞主演男優賞を受賞できてよかった! というわけで4位です。
監督:クリストファー・ノーラン
3位:『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
Amazon Prime Videoにて見放題独占配信中 (C)2023 Miller Avenue Rights LLC; IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.
出番は短いけれど鮮烈な印象を残す“赤いサングラスの兵士”を演じるジェシー・プレモンスが怖過ぎる……!
監督:アレックス・ガーランド
2位:『異人たち』
山田太一の原作小説『異人たちとの夏』を英国で映画化。男女の恋愛を同性愛に脚色しているけれど、原作の核はしっかり受け継いでいます。主人公の脚本家が幼少時代に住んでいた家を訪れると、そこには亡くなったはずの両親が……。訪れるたびに温かく迎えてくれる家族との時間の中で、主人公は自身の過去と向き合っていく。
主演のアンドリュー・スコットが両親と会うたびに少年のような表情になっていくのがすごい。心の奥底に存在する悲しみに寄り添ってくれるような優しくて美しい映画です。
監督:アンドリュー・ヘイ
1位:『フォールガイ』
売れっ子スタントマンのコルト(ライアン・ゴズリング)がけがから復帰。主演俳優トムのスタントを任されるけれど、同時に実は行方不明のトムを探し出すという任務も課せられて……という物語。冒頭からバンド・KISSのロックに乗ってコルトが登場。元カノ(エミリー・ブラント)にネチネチいじめられたり、やることなすこと裏目に出たりしつつもトムの真実に近づいていく。
スタントマンが主役なので、アクション満載、かつドタバタコメディーで爆笑させつつ、スタントマンへの敬意も忘れない誠実さがいい。こういうド派手なザ・ハリウッド的作品をもっと見たい!という願いも込めて1位です。
監督:デヴィッド・リーチ
最後に、泣く泣く落とした次点作品。ここに挙げさせてください!
『関心領域 The Zone of Interest』(アウシュビッツ収容所の隣で暮らす家族の狂気がすごい)
『落下の解剖学』(夫殺しの容疑をかけられた妻が怖過ぎた)
『インサイド・ヘッド2』(思春期になったヒロインの脳内の変化を鮮やかに描く)
『エイリアン:ロムルス』(第1作目の『エイリアン』への愛を感じた)
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