中学受験増加。安心を求め、流れる保護者

中学受験は東京などでは3人に1人がするとも言われているので、どんな世界か知らないという人はいないだろう。有名なNバッグを背負った小学生を夕方から夜に見かけることも多い。

小学校受験もテレビドラマにもなったので、イメージとしては知っている人が多いと思う。しかし、幼稚園受験となるとどうだろうか? 私立の幼稚園の方が多いとはいえ、「受験勉強して幼稚園に入るの?」と感じるのが普通の人だろう。

近年中学受験が大都市圏で広まってきて、その厳しさが認識されている。またゆとり教育の影響で、通塾の学年が下がってきていることで、「小学生なのにかわいそう」と感じる親が増えている。

その中学受験に不安に感じ、「小学校受験の方が楽。お教室も1年も通えばいいし」という物知りママに誘われて小学校受験をする家庭も増えている。もともと有名大学附属小学校は競争率が高い上に、中学受験者増加を受けてこちらも厳しくなっている。

それならと幼稚園受験でと、さらに下からの受験を志す家庭も増えている。先に述べた有名大学附属小を狙う家庭では、附属幼稚園があればその幼稚園を受験し、縁がなかった場合には小学校で再チャレンジをと考えている。ただ、「下からの方が簡単かも……」と気楽に参入してみても、入園者数の少なさに比例し、合格も難しさを極めるのが幼稚園受験の世界だ。

そこで、幼稚園受験というものの概観をながめてみよう。幼稚園受験の対象となる幼稚園とは私立大学や高校の附属幼稚園を指すことにする。

有名幼稚園の費用はいくらかかる?

お金
有名幼稚園の費用はどのくらい?
まず幼稚園の費用を調べてみよう。東京都は毎年都内の私立幼稚園の費用を調査している。それによると附属幼稚園の費用は、

費目費用
入園料30万円~40万円
保育料年額50万円~70万円
初年度納付金(寄付金・債券含む)100万円~180万円

となっている。一般の私立幼稚園の約9割が初年度納付金30万円~50万円に入ることを考えると入園料だけでこれに匹敵し、経済的に余裕がないと通わせられないことがわかる。

2年保育の場合トータル150万円~250万円、3年保育の場合は200万~320万となる。おそらくは施設費など毎年必要な経費がさらにかかるのではないか。一般の私立保育園の3倍~5倍に相当する金額だ。

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