意識しないと、時間は管理できない
時間を意識すれば勉強もはかどる。それには毎日、問題を解く際などに意識させる必要がある |
というのも、一応塾で出される宿題はメモしてくるから、やるべきことは把握できている。しかしそれを順番にやっているだけでは、メモの終わりの方の宿題がやりきれずに塾の日を迎えてしまうのだ。
このように消化不良の日々を送っていた。塾に不慣れだから量がこなせないと思っていたが、3ヶ月通い続けてもあまり状況は改善しない。特に算数にかける時間が長いのだ。塾のある前日の夜に、「もう10時半だよ。他にやり残しない?」と尋ねるとあわてて、「あっ、○○もやってなかった。」などという始末。
時間を意識するメリット
そこで大きな目覚まし時計を買い与えた。「これを見て時間配分を考えながら勉強するんだよ」と言いつけた。その後の様子を見ていると、算数をする際にも基本問題をした後の応用問題で違いが表れた。以前ならいつまでも考えていたのだが、15分位経っても正解にたどり着けなければ解説を見るようになったのだ。これで理社の知識問題の予習の時間が取れるようになり、小テストで不合格をとることもなくなった。するとその部分の宿題が減り、算数の勉強時間を増やすことができた(小テストの不合格者は知識の復習をしていかなくてはならない)。時間を意識するようになるだけで良い循環が生まれた。
さらに副次的な効果がある。大問一問を解くのにどれくらいの時間がかかるか、あるいはかかった時間で自分の実力相当の問題なのか、そうでないのか判断できるようになる。これは入試の時に問題ごとのペース配分を上手にやるための感覚を養うことにもつながる。
小学校高学年になっても4、5年生は意外と時間の観念が身についていない。時間を決めて行動する機会があまりなかったのだから無理もない。塾に行く時間を習慣づけるだけではもったいない。受験というものは計画的に行動した方が効率がよいのだから、ぜひお子さんに時間を意識するようにさせたい。