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遠慮する必要なし!塾は徹底活用しよう

塾の全ての生徒に合う最大公約数的カリキュラムをそのまま消化しようとするとどこかに無理が出る。お子さんに合わせた受験勉強ができるように塾を活用しよう。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

中学受験をする家庭では、ほとんどが進学塾を利用しているだろう。中にはそれに加えて個別指導塾や家庭教師の利用も増えている。塾の最大公約数的カリキュラムをそのまま消化しようとすると、どこかに無理が出ることが多い。自分の子ども向けに取捨選択して、効率よく受験勉強できれば子どもの負担も少なくなる。

信頼できる先生に個人指導が受けられれば良いのだが、そうでなければペースメーカーは親の役目となる。良きペースメーカーとなるにはどうしたら良いだろうか考えてみたい。

悩みはそれぞれ違う。まずは塾に相談

子ども
子どもの性質はさまざまに異なる
生徒である子どもはそれぞれが違う。

・これという得意不得意はなく、4教科満遍なくできる子
・得意不得意がはっきりしている子
・言われれば宿題をきっちりやる子
・叱られても宿題をやっていかない子
・要領のいい子
・マイペースな子
・難関校狙いの子
・中堅校狙いの子
・とにかく私立に入れたい子

などさまざまだ。

一方塾の教材は最難関校受験にも耐えるように作られている。でもその到達度は子どもの学力によって異なるはず。普通は塾でその調整を行っている。

算数を例に取ってみよう。例えば成績順に4組まである教室でテキストの他に授業で解くプリントがあるとする。A・B・Cと難易度が上がるプリントが配られる。1組は授業ではCから解き始め、A・Bは宿題とし、2組は授業でBから始め宿題はAを、Cはできたらでいい。3,4組はAを授業で使い、やりきれなかった問題が宿題となりBはできたらやるというような指示が出る。

プリントC 授業 一部宿題
これは各クラスの平均的な生徒を基準にしているので、1組でも算数が苦手な子にとっては苦しいに違いない。特に算数は男女の差もあり男子校の方が難しいので、算数苦手な女子にとっては、一律にこの基準を当てはめられると苦しくなる。

そんな時は、まず塾に相談してみよう。「うちの子は算数が苦手なので2組の基準で宿題をこなすのがとても大変なんです。どうしたらいいでしょうか?」と相談すれば、「そうですね。お宅のお子さんの場合はC問題はやらなくて結構です。そのかわりA・B問題はきっちりやりましょう。B問題でわからないところは質問に来てください」とか、「算数の補講がありますので、そちらを受けたらどうですか?」などとアドバイスをくれるに違いない。
次ページは「日常のチェックは親がする」です。
クラスプリントAプリントB1組宿題宿題2組宿題授業3,4組授業・宿題チャレンジやらない
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