現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住67歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人のみ
居住地：東京都
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：450万円
現在の資産：預貯金600万円、リスク資産額不明
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：厚生年金43年
現在受給している年金額（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：なし ※繰り下げ中老齢厚生年金（厚生年金）：10万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：企業年金2600円
「加入年数の割に年金額が少ないように思う」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。国民年金は受給開始年齢を繰り下げ、現在は厚生年金のみを受給しているそうですが、「月額10万5000円は少ない」と感じているとのこと。厚生年金について「掛けた月数の割に、年金額が少ないように思えます」ともコメントしています。
持ち家に住んでおり、ひと月の支出は「だいたい10万円」。年金だけでは「年に1～2回足りない月がある」と回答されました。
「住宅ローンを繰り上げ返済中」
年金で足りない支出については、「貯蓄からの補填」で賄っているそう。「月15～20日ぐらいの勤務」で「警備の仕事」をしており、年金以外に月に「13万～17万円」の収入があるといいます。
いっぽうで、住宅ローンの返済がまだ残っているという投稿者。
「年齢が年齢なので手持ち資金を持っていたかったが、住宅ローン（の金利）が2.17％から2.32％に上がるので」繰り上げ返済を実施し始めたと説明。
すでに「500万円」の繰り上げ返済をしたそうで、今後は「支払額を月々14万1000円から8万5000円に変更」、さらに「投資ファンドを解約して、更に500万円繰り上げ返済。（完済予定を）5年短縮して75歳から70歳に変更」するとあります。
「正社員のうちに住宅ローンの借り換えをすればよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、と伺ったところ、「正社員のうちに住宅ローンの借り換えをすればよかった」と回答。重ねて「もう少し貯蓄しておけばよかった」と、お金に関して後悔が残る様子です。
とはいえ、今の生活については、「定期的に外食を楽しんでいます。安いホテルですが、旅行もします」と楽しみも見つけられているようでした。
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