中学入試で面接を実施する学校は減っている。しかしながら大学附属校を中心に、まだ面接を続けている学校も多い。そこで中学入試における面接のウェイトについて考えてみよう。

面接の目的ってなんだろう

面接の試験官
中学入試の面接では進学の意思が確かめられる
学力試験を実施する学校が面接をする目的はなんだろうか。当然のことだが学力試験ではわからない情報を得るためである。では学力測ることができないが、学校が知りたい情報とは何か。

大きく分けると
・受験生の人柄
・合格した際の進学の意思
の2点ではないだろうか。ここでいう人柄は就職の面接とは異なり、「入学後学校での生活を支障なく送ることができるかどうか」を見るのであり、よほどのことがなければ落とされることはないはずだ。

ここでいう「よほどのこと」とは、人に不快感を与える服装や、常識外れの言動を指す。入試というものわきまえて準備してきていれば、難なくクリヤーできる。

では後者の「進学の意思」を聞くというのはどういうことだろうか。入学するつもりで受験しているのに、あえてこの点を確かめるのには理由がある。複数校を併願するのが当たり前の状況では、入試を受けたからといって必ずしも「合格=入学」とはならない。

そこで、他の併願校との兼ね合いで合格者の歩留まりがどの程度なのかを、学校は知りたがっている。合格者を何人出して、補欠を何人とするか。例年のデータはあるが、今年の傾向はどうなのか。そういった情報の収集も目的としているのだ。

中学入試における面接の受け方

学校
面接では人柄も伝えよう
さて学校の目的がわかれば、どのような態度で面接に臨めばよいかが見えてくる。まずは、人柄である。
・入学後しっかり学業に励む心構えができている。
・学業以外でも目的をもっている。
・他人に迷惑をかけるようなことはしない。
・身だしなみがきちんとしている。
こういった点を伝えることができれば良い。これに対応する質問は
・得意な科目/不得意科目
・好きな科目/嫌いな科目
・特技
・入学したらやってみたいこと
・入りたいクラブ
・長所/短所
・家族関係
などだろう。それから身だしなみに関しては、面接用に紺のブレザーを新調する必要はない。清潔で華美でない服装であればまったく問題ない。どうしても紺にこだわるなら、カーディガンやベストではどうだろう。

次は進学の意思のアピールに関してだ。
・その学校を知っているのか
・おためし受験ではないのか
・合格した際の進学の意思
について聞かれる。冷やかしでないなら当然、学校の方針を理解しているわけで、それに合った志望理由を述べられるはずだ。合格後の入学が疑われる場合は、それを確認する必要がある。これらに対応した質問が
・志望動機/志望理由
・その学校をどう思うか
・学校を選んだのは誰か(父親・母親・本人・その他)
・通学経路
・併願校
・併願校との志望順位
・併願校とその学校の両方に合格したらどちらに行きたいか
などだ。通学経路を聞くのは、通学不可能な地域から来ていれば、引越の予定などを尋ね、入学の意思を確認する意味がある。

2番手校、3番手校の場合はその学校が第一志望なのかどうかは試験日でわかることが多い。その場合は正直に答えて構わないだろう。あるいは隣県の入試で滑り止めに受けるのであれば、これも住所から明らかなので偽る必要はない。

ほとんどの学校で志望順位を正直に答えて不利になることはない。もちろん例外はあるだろうから、志望校について、塾の先生に相談するとよいだろう。

また全ての質問について当てはまるが、願書と矛盾した答えをしないように注意しよう。願書のコピーを残しておいて、面接の前に確認しておきたい。

このように面接時の態度が悪いなどのことがなければ、面接で不合格になることは考えられない。むしろ合否のボーダーラインにかかった際に、面接でプラスの要素があれば救われるかも知れない。多少の緊張はあった方が良いが、恐れることなく堂々と面接に臨むようにして欲しい。
中学入試直前の過ごし方
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