受験の基本姿勢
小学校受験というとすぐに「ペーパー」を思い浮かべますが、実は「基本的生活習慣」の方が重要なのです。というのは、ペーパーは比較的短期間でもなんとかなりますが、生活習慣の改善は時間がかかるからです。利発な子どもらしい子どもがお受験における理想的な子どもです。そんな子どもは一朝一夕には作れません。そこでまずは生活習慣の見直しから入っていただきたいのです。
基本的生活習慣のチェック
お子さん- 早寝早起きができていますか?
- 朝起きて顔をあらっていますか?
- 食事は3食きちんと食べていますか?
- おやつは決められた時間に食べるようにしていますか?
- 歯みがきはしていますか?
- トイレは自分で済ませられますか?
- 手洗いの習慣は身についていますか?
- 衣類の着脱は自分でできますか?
- あいさつができますか?
お母さん
- お子さんが話しかけても携帯メールに夢中で相手をしないことがある?
- お子さんの話に適当に相づちを打つことが多い。
- 友人や親戚と子連れ同士で出かけて食事をする場合に、子どもは子どもだけでテーブルにつかせ、ほったらかしにしていることがよくある。
- 子どもにポータブルゲーム機を与えている。
- お出かけの際、子どもをおとなしくさせるために必ずお菓子を持参し、時間を気にせず与える。
小中学生対象の調査でも、基本的生活習慣が確立している生徒の方が、そうでない生徒より成績が良いということが判明しています。おそらく自己をコントロールする力と学習態度に相関があるからでしょう。幼児でも同様のことが言えますし、入試でもこの点を見られます。
受験する、しないに関わらず生活習慣が確立することはいいことに間違い有りません。
ペーパーの取り組み方
幼児教室に通うのであれば、基本はそこの教室のカリキュラムに従い家庭学習を進めます。家庭で対策する場合は市販の幼児用教材を使って行います。その際に注意したいのは以下の点です。- こどもの発達には個人差がある
- 生まれ月による差もありますし、精神的発達も個人差があります。「○歳用」の教材を買ってきたのに、自分の子はどうしてできないんだろうと悲観しないことです。
- 子どもの発達には段階がある
- ペーパーの中で、少し前にはできなかったことが急にできるようになったりします。だから今現在できないからといって、むきになってやらせ過ぎないことです。例えば数の逆唱で5歳になり立てで3個しか言えなくても、2~3ヶ月後には4個言えるようになるというようなことです。
どうもこれは苦手だと思ったら、今の段階では後回しにしておいて、しばらくしてまたトライしてみるといいでしょう。全てを段階的にクリヤーしていこうとしないことです。子どもの能力の伸び方はまだら模様なのですから。
季節の行事を親子一緒に
この記事の前半に歳時記を取り上げているのもこのためです。ここに取り上げていない行事でも、気づいたらどんどんご家庭で取り入れてください。お子さんの情操教育としてとても良いことです。子どもというのは実物教育が一番心に染みこむものです。その機会が多ければ多いほど沢山の物を受け取ることができるのです。小学校受験の対策はこれでバッチリ!「お受験対策カレンダー」にもどる