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中学受験の算数は線分図と面積図をマスターせよ! 【連載】中学受験準備講座2

中学受験準備講座の2回目は算数の勉強法を取り上げる。受験算数の基礎は「線分図」と「面積図」だ。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

中学受験について考え始めた方々に、中学受験準備をどのようにすると効率的かQ&Aの形でお届けする準備講座2回目は算数の勉強法を取り上げる。算数が苦手というお子さんはどうやら多いようだ。

Q.中学受験での算数の入試問題は、小学校の勉強に比べるとずっと難しいが、どのように勉強したらいいのか?

A.線分図と面積図をマスターしよう。 中学入試に出やすい単元というのもあるが、まずは全般に通用するテクニックをマスターしよう。「考える力を試す問題が多いのに、テクニックを身につけよというのは間違いではないか?」との疑問が浮かぶかも知れない。

答えは「ノー」だ。スポーツでもそうだが基本のフォームができた上で、実戦に移っていくのと同様に、基本のテクニックをマスターして問題に臨むべきだ。特に線分図と面積図は考え方を視覚でとらえやすく、問を理解する助けになる。考える際の道具としてマスターしておきたいテクニックなのだ。

既にお子さんが塾に通っていれば線分図も面積図も目にしたことがあるだろう。でもご自分でこれを使って問題を解いたことがある保護者は少ないかも知れない。その便利さを一度はご自分で体感してもらいたい。

線分図とは

乱暴に言ってしまえば変数が一つの一元一次方程式を小学生が解くのに適した方法が線分図だ。二つの量の関係が一定条件を満たす解を見つける場合に用いる。例えば和差算だ。

(例)花子さんと太郎君は合わせて1600円のお金を持っていました。花子さんは太郎君より560円多く持っています。花子さんはもともといくら持っていましたか。

線分図
和差算の線分図例
二人の持っているお金の差は560円だから、二人の持っているお金の合計から560円を引くと太郎君のお金の2倍が出る。だから太郎君の持っているお金は(1600-560)÷2=520で520円。花子さんはこれより560円多いから520+560=1080円。と口で説明しても解りにくいが、線分図を見れば二人のお金の合計から違いを引けば、同じ長さの線が2本となるので、上の「2で割る」ことが容易に理解できる。

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