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【中学受験】併願作戦で乗り切れ! 偏差値と志望校

志望校を決める際に重要な要素となる学校の難易度を表す「偏差値」。この偏差値から見た時の併願パターンを考えてみます。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

中学受験生のいるお宅では、もう志望校を絞られたことでしょう。塾との個人面談等でもアドバイスはあったとしても、最終的に出願して受験するのはそれぞれのご家庭です。

志望校を決める際に「校風」「相性」「通学」「進学実績」「学費」などの要素と共に、「偏差値」を参考にされますね。この偏差値から見た時に、志望校がどのようなバランスになっているかもう一度確認してみましょう。

志望校を難易度を表すチャートに記入してみます。以下の例を参考にして下さい。

バランスの取れた受験チャート例


上の例を見て下さい。実力相応校の志望校Bを中心に成績が良かった時なら合格圏内の志望校Aとやや実力が発揮できない時でもなんとかなる志望校Cが含まれています。さらに志望校Bに合格した時のチャレンジ校志望校Dも加えてあります。

さらに万全を期すなら体調が優れない時のことも考えて偏差値45ラインの学校も含めれば安心です。あるいは偏差値50ラインの学校をもう1校加えるのもいいでしょう。

リスクの高い受験チャート例


同じ実力の生徒がこのような受験チャートを組んだらどうでしょう。一見すると実力相応校が2校とちょっと高めの学校2校で悪くなさそうです。しかし実力相応校をいくつ並べても安心はできません。

やはり確実に合格を勝ち取れる見込みのある学校を加えて万全を期したいです。このようなパターンは学力の高い生徒の方が陥りやすいパターンです。

先ほどのチャートが上にシフトしたものですが、難関校になればなるほど偏差値通りの実力が発揮できるかどうか分からず、よりリスクが高くなります。このようなチャートになったら見直しが必要です。

同じ学校でも偏差値は変わる

大手進学塾の偏差値表を見ればわかりますが、複数回入試では同じ学校でも異なる偏差値がふられています。ですから学校のイメージと偏差値が一致しない場合があります。2次、3次の入試で甘く見て苦汁をなめることにならないよう気をつけましょう。

このA校の場合は第一志望とする生徒よりも、難関校・中堅校などの併願校として受験する生徒が多い学校の例です。第一志望校がひしめく1回目の入試を受験すると合格ラインは低いのですが、誰しも本命を第一に受けたいもの。残念ながら本命、第二志望と破れた場合には同じような受験生が集まり、難易度が上昇してしまいます。少ない座席を巡って争う椅子取りゲーム状態です。
昨年は強気受験の生徒が多く激戦になりました。今年も模試における志望校のデータからすると、似たような傾向になるのではないかと言われています。難易度に差をつけた併願作戦で激戦を乗り切ろうではありませんか。

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