都会ではコンクリートの建物に囲まれて季節感が乏しくなっています。また野菜や果物は旬の季節より早く、高く売れる時期に出荷されています。それなのに小学校入試では、あえて季節感を問われたり自然の知識を問われたりします。その狙いはどこにあるのでしょうか。そして学校は一体何を子供に期待しているのでしょうか。

学校は小さな虫博士や植物博士が欲しいわけではないでしょう。本来子供の成長には本やテレビの映像で間接的に得る知識ではなく、直に触れて体験した知識が欠かせないはずです。土の感触や泥の感触。虫や植物に触れた時の驚き、その臭い。五感をフルに働かせて世界を認識していく。その中で豊かに心が成長する。かつては放っておいてもそのように子供は育ったのでした。それが今言われている「生きる力」というものだと思います。

しかし現実はバーチャルな世界が子供を取り巻いおり、子供が自分の目でカブトムシを見るより先にテレビを通して見てしまう、そんな時代になってしまいました。だからこそ小学校入試では、テレビや印刷物だけで知識を一杯に詰め込んだ耳年増のような子供ではなく、生活感を持った子供はいないかと試すのではないでしょうか。

知識の量を測るのではなく、そのような豊かな体験をした子供の内面の成長を見ているように思います。そのような背景を認識すると、家庭でまだまだできることがあることに気づきます。

折に触れ季節の行事、食べ物、天気などについて親子で何気ない言葉のキャッチボールをが自然に生まれる、そんな家庭を望んでいる学校は多いと思います。もちろん、それだけで合格出来るわけではありませんが、ベースに子供らしい命の輝きが感じられるということは大切ですし、入試を離れても子供の健全な成長に欠かせないと思います。

この記事に関連して、知り合いである幼児教育の先生から以下のような例が寄せられましたのでご紹介します。


幼児教室にかようということはどういうこと?