50代に入るころになると、一人で暮らしている人にとって、老後を見据えた準備が重要なテーマとなります。もちろん、老後資金づくりが最も大切ですが、心豊かな老後を迎えるためには「お金」だけではなく、生活の中に充実感を見いだすことも大切です。
今回は、老後生活を迎える前に、老後資金以外の準備についての4つのポイントをご紹介します。60歳からの35~40年は人生の中でも自由に過ごせる時間が多い期間です。心身ともに充実した日々となるよう、今からできることに取り組みましょう。
一人暮らしの50代が始める! お金だけに頼らないための老後準備とは?
一人暮らしの50代がお金だけに頼らない老後準備1:人とのつながりを大切にする
老後生活が孤独にならないためにも、50代から人とのつながりを大切にしておくことが大切です。仕事や日々の忙しさから解放される老後は、家族や友人、地域のコミュニティーなどとの交流が心の支えとなるからです。50代のうちに、新しい趣味のサークルに参加したり、ボランティア活動に挑戦したりと、さまざまなつながりを築いておきましょう。
60代になって「孤独」を感じるようになってから人間関係を築こうとしても、共通の話題や活動が少ないことがネックとなり関係を築くのが難しくなります。加えて、新しい友人に対する不安や抵抗も生まれやすく、親しくなるには時間がかかることが多くなります。
人との交流はストレスを減らし、健康面でも良い影響をもたらすとされていますので、積極的に交友関係を広げるとよいでしょう。
一人暮らしの50代がお金だけに頼らない老後準備2:健康管理を怠らない
「健康こそが財産」という言葉があるように、健康は老後を楽しむ上での大きな基盤です。50代は、生活習慣病が気になる時期でもありますので、定期的な健康診断、口腔内のチェックを受けたり、運動や食生活を見直したりしましょう。例えば、軽いウオーキングやストレッチを日課にすると、体調を維持しやすくなりますし、リラックスした時間も持てます。健康な体があってこそ、やりたいことを楽しむ余裕が生まれます。
一人暮らしの50代がお金だけに頼らない老後準備3:物への執着を減らし、シンプルな暮らしを心掛ける
老後に向けて、「物を減らす」「シンプルに暮らす」ことを意識してみましょう。物が多過ぎると管理が大変になるだけでなく、心の負担にもなります。50代から少しずつ不要な物を整理し、本当に必要な物だけを身の回りに置くようにしましょう。シンプルな暮らしにすることで、物に縛られず、今ある物に感謝する気持ちが育まれ、心の豊かさも増していくでしょう。身軽になることで心のスペースも広がり、新しい体験や気持ちに向き合いやすくなります。
一人暮らしの50代がお金だけに頼らない老後準備4:本当に好きなことを見つける
「60歳からの35~40年」は人生の中でも長い期間です。人間関係と同様、単なる暇つぶしで適当なカルチャースクールに通っても、続けることが難しいでしょう。だからこそ、50代のうちに「本当に好きなこと」を見つけておくことが大切です。興味を持てる趣味やスキルに挑戦することで、生活に彩りが加わり、脳も活性化し、認知症予防にも良い影響があります。好きなことに取り組む姿勢が、充実したシニアライフの鍵となるでしょう。