優勝のかかった大事な一戦に臨むにあたり、急にトレーニング方法を変えても良い成績は出せません。受験勉強も同じで、塾に行っている場合は塾の、家庭学習の場合も計画した通りのカリキュラムをきちんとこなすことが一番です。
入試まで2ヶ月強の期間があります。まだまだこれから伸びる生徒も多いと塾の先生から聞きます。直前まで伸び続ける例もあるので、まずは普段の勉強で手を抜かないことです。
当たり前のことを当たり前にこなす松井選手の確実なプレースタイルがアメリカで受け入れられたように。
●苦手をつくるな
松井選手のようにコンスタントな成績を残すには、苦手科目の克服が欠かせません。とは言うものの苦手科目を得意科目にまで変えるのは難しいことです。この時期にきてはなおさらです。
しかし、得意科目が他にあるなら不得意科目をなんとか平均点に近づけることができれば、合格への道がさらにクリヤーに見えることでしょう。塾で単科の講座を取ることができればそのようにし、できなければ先生と相談して別プリントをもらって解くなどの工夫が必要です。
不得意科目では基礎・基本に重点を置き、そこでの失点を減らします。難しい問題は捨てる勇気も必要です。
●ホームランを狙うな、しかし自分を信じろ!
大舞台で目立とうとホームランを狙い、大振りして空振りしてしまう選手がいます。松井選手は日本ではホームランバッターでしたが、メジャーでは得点圏打率の高い確実性のあるバッティングを心がけ成功しました。
入試も同じで、普段の実力以上の志望校を並べてしまうのは考え物です。もちろん弱気になる必要はなく、模試で普段より偏差値が下がってしまったような場合は普段の偏差値に相当するラインを受験することは構いません。むしろラインナップの時には、過去に取ったことのある一番良かった成績で合格ラインに届く学校をチャレンジ校として加えても良いくらいです。
●相手を知れ!
シーズン通してのリーグ戦とプレーオフなどのポストシーズンの戦いでは、先述も異なります。
受験も模試と入試は違います。相手チームに個性があるように入試問題にも個性があります。しかし模試では合格可能性を判断するために多くの受験者に共通の問題を出題しなくてはなりません。
したがって入試問題に特色のある学校についての実力を測ることができません。例えば記述が非常に多い学校であるとか、出題される分野に偏りがある学校などです。そのような学校を受験する生徒が一般的な入試問題で合否を争ったらどうなるかというシミュレーションだと思う方が適当かも知れません。
またテスト会の特色もあります。レベルの高い受験生が集まる模試では、偏差値が低く出ますし、中堅下位の学校の志願者数が少なく十分なデータが得られないことがあります。また出題される問題の難易度により得点分布が標準分布より上側あるいは下側にずれた場合も誤差が大きくなることがあります。
従って何度か模試を受けてバラツキを相殺する必要があります。きちんとした塾に行っているのであれば、先生が子供の実力は把握していて確認のために模試データを利用するはずなので、親が心配する必要はないはずです。
そうであれば、本番で上がらないために入試の予行演習としての「模擬」テストを利用して、受験生の気持ちを入試に向けるツールとして使うつもりで受験することが一番の目的でもいいのではないでしょうか。
【三大模試の特色】(中学受験応援団のページから)
最後に、今年の模擬テストで残っているものを3大テストについて掲載しておきます。
■四谷大塚・合不合判定テスト
第1回 / 2004年9月26日(日)
第1回振替 / 2004年9月27日(月)
第2回 / 2004年10月24日(日)
第2回振替 / 2004年10月25日(月)
第3回 / 2004年11月21日(日)
第3回振替 / 2004年11月22日(月)
第4回 / 2004年12月12日(日)
第4回振替 / 2004年12月13日(月)
第1回 / 2004年9月26日(日)
第1回振替 / 2004年9月27日(月)
第2回 / 2004年10月24日(日)
第2回振替 / 2004年10月25日(月)
第3回 / 2004年11月21日(日)
第3回振替 / 2004年11月22日(月)
第4回 / 2004年12月12日(日)
第4回振替 / 2004年12月13日(月)