定年後も資格を活かして働く人は、どのような仕事に就き、いくら稼いでいるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住65歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳女性同居家族構成:本人のみ
居住地:東京都
リタイア前の職業:障害福祉分野の社会福祉法人で事務
リタイア前の年収:300万円
現在の資産:預貯金2000万円、リスク資産3000万円
資格を活かした現在の仕事
資格:介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)職種:訪問介護員
月収:2万円
「訪問介護員として働いている」
定年後に最も役立ったと感じる資格について「介護職員初任者研修」と回答した今回の投稿者。「障害福祉分野の社会福祉法人で事務」を定年まで勤めたのち、介護職員初任者研修を取得。資格を活かして、現在は訪問介護員として働いているとのこと。
現在の月収は「2万円」。「昨今の制度改正であまりお金にはならないので、奉仕の精神は必須」と投稿者。
いっぽうで、やりがいは大きいようで「在宅での生活を続け、一人で頑張っている高齢者との出会いは貴重だと思う。いろいろな人がいるが、相性が良い人との出会いはうれしい」とあります。
「本を読んで仕事に魅力を感じ、挑戦した」
もともと福祉業界に身を置いていた投稿者ですが、介護職員初任者研修の取得を考えたきっかけについては、「本を読んでいるうち、訪問介護は介護される側やその家族にとって大切な仕事だと感じ、自分もやってみたくなったから」なのだそう。定年後すぐに「約半年間、毎週土曜日に電車で学校に通い、一日中講習をうけていた。最初は物珍しさもあり、とても楽しかったが、最後の方になると疲れ気味になってきて、資格を取って終了するのが待ち遠しかった。しかし、講習や課題の内容は自分の老後にも直結することなので、とても勉強になった」と振り返ります。
「再就職の助けにも老後の備えにもなる」
定年後に役立つ資格として、介護職員初任者研修は「おすすめできます」と投稿者。「介護分野に嫌悪感がなければ、ぜひ取っておいた方がいいと思う。自分や家族のためにも大変勉強になるし、シニアにとって求職活動の助けになる」とメリットを話します。
定年後に資格を活かした仕事を見つけるコツは、「過去の栄光は忘れて求職活動に臨むこと」だそう。ゼロから学びなおす覚悟と行動力で、セカンドキャリアを生き生きと歩んでおられるようでした。
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