小学校入試で一番大切なのは「指示行動ができること」です。
●初めての場所で、試験官の先生の指示に従って教室の移動ができる。
●ペーパー試験で指示に従って問題用紙をめくったり、折ったりできる。
●運動テストで指示通りにやろうとする(できなくてもやってみる)。
●試験官の先生の質問に答える。
などが、基本中の基本です。

ペーパーテストのウェイトは学校の方針に寄って異なりますが、指示行動ができなくても自由奔放で良いとまで割り切る学校は、ほとんどないでしょう。また、短期間では養えないのが指示行動ではないかと思います。

そこで、小学校受験を志すご家庭では、普段からその点に留意してお子さんと接することで自然に培うことができます。ではどのようなことに気をつければいいでしょうか。

1.お子さんのすることを待つ
2歳位から「自分で自分で!」と言って色々なことをやりたがるようになります。例えば靴を履くなど。まだ不器用なので、当然時間が掛かります。その時に、親が手を出してしまわないことです。手伝ってと言うまでは待ってやり、できたら「よくできたね」と誉めましょう。お出かけの際には時間的余裕を持って、心のゆとりも持てば待つことができます。

2.お子さんの話をよく聞く
同じく、お子さんが色々お話をしてくれる時に、まずは言いたいことを言い終わるまで黙って聞いてあげましょう。聞いている大人はもどかしいので、ついつい先回りして言葉を継いでしまいます。するとお子さんの表現しようという気持ちに水を注してしまいます。表現が違っていたら、聞いてから「そう、~だったのね。」と正しい表現で返してあげましょう。その際に「違うでしょ。~って言うんでしょ。」などと否定的な言葉は避けてください。

3.お手伝いした気持ちを利用する
お子さんが、ご家庭で何か手伝いをしたいと言い出したら「お願いするわ」と頼んで下さい。そして、やりとげられたら「どうもありがとう。助かったわ。」と声をかけてあげましょう。仮に失敗しても叱らないで、セカンドチャンスをあげるか、「またお願いするから、この次はきっとできるよ。」とプラスイメージの言葉をかけましょう。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」で、トラップファミリーの子供達と家庭教師のマリアが町へ出て、市場に立ち寄るシーンがありました。そこで、兄弟の末っ子にトマトを投げますが、受け取るのを失敗して落としてしまいます。チビちゃんは、ひどくがっかりするのですが、マリアがもう一度と促して無事受け取り、喜ぶシーンです。これがこどもの意欲を引き出す教育だと思いました。


子育ては「待つこと」というのが私の実感です。大人が待ってあげることで、こどもの意欲が育ちます。その意欲を発揮できる環境で育った子供は、試験会場のような不慣れなところでも、物怖じせず挑戦できるようになっていくことでしょう。元来、子供は好奇心の固まりで、何でもやってみたいものです。その意欲の芽を摘まないようにするのが大人の役割です。このことは小学校入試に限らず実践して行きたいと思います。
家庭でできるお受験対策2
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