3校を受験した経験をまとめておきたいと思います。
入試のタイプはかなり異なっていて、通常はこのような志望校の選択はされないと思いますが、色々知ることができて今となっては面白かったと言うことができます。
W小学校はペーパー試験がない最近流行の行動観察重視型。はっきり言って記念受験でした。このタイプの学校は受験対策が難しいと思っていましたが、幼児教室ではしっかり対応がされているのですね。絵による表現では、どのように描けば印象が良くなるかを訓練しているようですし、おそらくグループ遊びなどでも、どのようにしたら良いかしっかり対策していることでしょう。こういう点では1年、2年かけて通う教室にはかなわないと思います。
ただ子供には持って生まれた性質や性格があるので、それを無理矢理志望校の校風に合わせるのは酷ですから、相性の良い学校に対してこのような対策をするのなら無理がないでしょうけれど。
試験内容は
・平均台。
・ハンカチ落とし。
・絵本の朗読を聞く。
・絵を描いた。内容について質問される。
・本を読んだ。
でした。
こういう学校は、合否の基準が分かりにくく落ちてもショックが受けにくいと感じるのは私だけでしょうか。逆に何年か準備していて不合格になった時は大きく落ち込むかも知れません。
M小学校は最もオーソドックスなフルコースの試験でした。。学校に着き受付を済ませて、ゼッケンではなく番号札を胸に着けると直ぐに、子供とは分かれます。控え室に暖かいお茶が用意してあるのは私学ならではです。
試験内容は
・運動はボール投げで的に当てて跳ね返ったボールを取る。紙コップを飛び越しながら進み、飛び箱を飛んでマットででんぐり返し2回。
・好きなお絵かき
・歌を歌う
・おやつを食べる
・ペーパー(話しの記憶・間違い探し・数量)
・子供の面接
・親の面接
・親の小論文(控え室でアンケートに記入。自由記入欄がありそこへアピール、人によっては下書きを持って臨んでいた)
でした。
3時間の間に休み時間が2度位あり、まるで体験授業のようです。学校説明会であったように自己表現を重視する学校のようで、絵と歌も重点度が高かったのではないかなと思います。娘は人見知りするタイプで、不慣れなところでは大人しくなってしまい普段の様子が発揮できなかったみたいです。
S小学校はいわゆる「個別テスト」の学校です。テスターの先生と1対1で知能テストを行い、どこまでできるかが重視される学校です。そのため1度に試験を受けられる受験者数が10人程度なので、複数の試験日と時間帯の希望を出し、試験日時が振り分けられます。
試験内容は
・親子面接(個別テスト以前に実施)
・知能検査
・運動
です。知能検査は30分から2時間位かかります。時間が長いほど合格する可能性が高くなります。ここは付属幼稚園と英才教室も運営してしますので、予め英才教室で知能検査を受けておけば、合格可能性の目安を知ることができるため、他の学校より客観的に実力を把握し易い点が、受験者にはありがたいです。
我が家ではこれで済みましたが、やはり3日間連続は目に見えない疲労が溜まるようで、親子共に疲れました。ご家庭によっては午前と午後で試験を掛け持ちしたりするという話も耳にしましたし、受験校の数も5-6校に上ればより一層大変なのではないかと思います。
小学校受験で感じるのは、親は自分では力が及ばない部分を小さな子供に任せて送り出すので、そこに感じるもどかしさというものが他の受験と異なると思います。子供は入試というものは、それほど重要な物だとは捉えていません。中学受験になればある程度理解しますが。そのための準備が度を超すと、子供に悪影響が出てしまうジレンマがあります。
それでも私学の良さは学校を見て回って、どこでも感じましたし小学校でこそ、その良さが生きるのではないかとの思いを強くしました。大学受験を考えれば中学受験からで十分ですが、人間形成の重要な時期にこそ、しっかりした理念で教育してくれる学校が、小さな子供達には必要なのではないでしょうか。
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