平成13年度入試で画期的なことがありました。東京女学館小学校で一般型入試と併せてAO型入試が採り入れられたのです。AO(Admisshons Office)型入試というのは、入試担当の専門スタッフが人物、経験、動機など多様な側面から志願者を評価し選抜する仕組みのことです。

募集人員80名中3割に当たる24人がAO枠となっていました。一般入試との違いはペーパーテストと運動テストがなく、行動観察や指示行動などのテストに加え推薦者3名からの推薦書を提出するというものです。紹介者に特に制限はありませんが、祖父母など家族や幼稚園の園長先生、東京女学館の卒業生などが多かったそうです。

推薦状で何を見るのかというと志願者である子供の魅力や入りたいという気持ちで、そこには推薦者の文章力も必要になって来ます。紹介者の職業欄に紹介者自身の経歴などを熱心に書かれても学校側の見たいポイントではないとのこと。

14年度では保護者専用欄を大きくして質問内容を難しくするそうです。この方式採用の目的は本当に東京女学館に入りたい子供を受験勉強漬けから解放して入れてあげたいという趣旨に基づくものです。その結果この年の志願者数は大幅に増えています。AO方式への関心の高さを物語ります。

小学校受験というとまずペーパー試験対策が思い浮かびますが、実際には一部の学校を除けばペーパー試験はさほど難しいわけではなく家庭で十分準備可能な内容です。
おそらく学校側もお受験塾で仕込まれて来た子供を入学させたいわけではなく、その学校の校風に合った子供らしい子供を見つけたいのだと思います。しかしながら国立・私立の小学校の数は限られており、わずかな募集人員に大勢の志願者があれば倍率が上がり試験が難しくなっているのが現状です。そのために些細なことで減点されないように塾でノウハウを伝授してもらうということになります。

そこで今後はこういったAO型の入試が増えてくるかも知れません。これは歓迎されるべき傾向であると同時に、親としては普段の生活におけるしつけが重要になってきます。行動観察やグループでの遊び方は、一朝一夕では身に付かないからです。結局は子供らしさを持ちながら、周囲を思いやれる人間性を備えた子に我が子を育てることが小学校入試合格への王道となるに違いありません。

さらに従来型の入試でもペーパーから子供の性格や適性重視となってきます。ペーパー対策で頭でっかちな子供にしてしまわないよう、季節の行事を行うことや旬の初物を食べる、博物館や美術館へ行くなど実体験を通して上辺だけでない知識を養って行きたいものです。

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