<2024年8月のおすすめ映画5選>
1:『インサイド・ヘッド2』(2024年8月1日公開)
大ヒットした『インサイド・ヘッド』の続編が登場。ライリーの頭の中の5つの感情(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ)たち。でもライリーが高校入学を迎える年頃になり、感情が増えて、新キャラのシンパイが彼女の脳内で大暴れしてしまうのです。ライリーが思春期のモヤモヤを迎えて、シンプルな感情が複雑化していくのがよく分かります。感情をうまくコントロールしにくいお年頃をコミカルに感動的に描いた本作品では、新キャラのシンパイの声を多部未華子さんが熱演。思春期のお子さんを持つ親世代も必見です。
監督:ケルシー・マン
2:『赤羽骨子のボディガード』(2024年8月2日公開)
週刊少年マガジン(講談社)で連載中の同名漫画の実写映画化。ワケあって100億円の懸賞金がかけられた赤羽骨子(出口夏希)のボディガードをすることになった威吹荒邦(ラウール)ですが、実はクラスメイト全員が彼女のボディガードだった!という物語。漫画の主人公の実写化にラウールさんがピッタリ! 手足の長さ、美しい顔立ちなど、まるで漫画から出てきたようです。赤羽骨子を演じる出口夏希さんのかわいらしさとの相性もバッチリなのですが、一番驚いたのは尽宮正親を演じる土屋太鳳さん! 高い身体能力でキレキレのアクションを見せつつ、乙女な部分も見せ、振り幅の広い芝居を披露。実に魅力的、注目です!
監督:石川淳一
3:『ブルーピリオド』(2024年8月9日公開)
「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばさの同名漫画の実写映画化。社交的で遊んでばかりの不良ながら成績優秀な八虎(眞栄田郷敦)。しかし、実は夢中になれることが見つからずモヤモヤしていました。そんなある日、美術の授業をきっかけにアートに目覚めた八虎は、国内最難関の美術大学、東京藝術大学を目指すことに……。原作者の山口つばささんが藝大出身ゆえに、原作は美術のウンチク描写もありますが、本作は八虎がアートに向き合い、成長していく姿を丁寧に描いています。
高校2年生から絵を描き始めたわりにうまくいきすぎと思いつつ、「美術×青春」という組み合わせは新鮮だし、眞栄田郷敦さん、高橋文哉さん、板垣李光人さんというイケメン軍団がみんな好演! 中でも女の子みたいな男子、ユカちゃんを演じる高橋さんのかわいさは一見の価値ありです!
監督:萩原健太郎
4:『フォールガイ』(2024年8月16日公開)
凄腕スタントマンのコルト(ライアン・ゴズリング)はけがでキャリアを失ってしまいますが、旧知のプロデューサーからの誘いで、現場復帰! しかし、同時に行方不明のスター俳優トム(アーロン・テイラー=ジョンソン)を探してほしいとの無茶振りもされてしまい、大変なことに。映画業界を舞台に、スタントマンの仕事をしながら命懸けで行方不明の俳優の行方を追うという、アクションと笑いがいっぱいのエンタメ映画。復帰した作品の監督が元カノ(エミリー・ブラント)で、コルトと彼女のドタバタな関係も楽しい。
また映画愛にあふれた小ネタの数々、スタントマンへのリスペクトが詰まった展開など、ハリウッドらしいド派手で楽しいアクションコメディーの快作です!
監督:デヴィッド・リーチ
5:『ラストマイル』(2024年8月23日公開)
満島ひかりさんと岡田将生さんが共演したサスペンス映画。『アンナチュラル』『MIU404』の人気脚本家・野木亜紀子さんが手がけていることもあり、両作のキャストが特別出演をしてストーリーに絡んでいるのも話題の作品。世界最大手のショッピングサイトの関東センターから配送された商品が連続爆破するという事件が起こります。物流倉庫のセンター長(満島ひかり)とチームマネージャー(岡田将生)は爆弾が仕掛けられた箱を見つけるべく奔走する……という物語。
誰が、どうやって爆弾を仕掛けたのか、その動機などの謎をひも解いていくミステリー要素と爆破のスリルがミックスされて、ハラハラしっぱなし。容疑者が二転三転する展開に加え、スター俳優総出演の華やかさも楽しいです。
監督:塚原あゆ子