運動と健康

Q. 「ハンディファンは逆効果で、熱中症リスクが上がる」って本当ですか?

【アスレティックトレーナーが解説】連日の猛暑日で「ハンディファン」が手放せないという人もいるでしょう。間違った使い方で、熱中症リスクを高めてしまうというのはなぜなのか、わかりやすく解説します。

西村 典子

執筆者:西村 典子

アスレティックトレーナー / 運動と健康ガイド

Q. 「ハンディファンは逆効果で、熱中症リスクが上がる」って本当ですか?

ハンディファン

ハンディファンは正しく使わないと意味がない?


Q. 「最近は朝から厳しい暑さになることがあるので、毎朝のランニングの時にもハンディファンを必ず持っていきます。最近、ハンディファンを使うと熱中症リスクが上がると言われたのですが、本当ですか? ないよりはマシな気がするのですが」
 

A. 間違った使い方は逆効果になります。正しく使うことが大切です

夏の屋外での運動で、ハンディファンや冷たさを感じられるタオルなどの便利な製品は、もはや必須アイテムなのかもしれません。しかし、ハンディファンは間違った使い方をすると、涼しくなるどころか、熱中症を引き起こす一因になることが指摘されています。気を付けなくてはならないのは以下の2点です。

まず、ハンディファンを体に連続して当て続けるのはよくありません。汗をかいても、体内にこもった熱を汗が奪う前に、風の力で素早く蒸発させてしまいます。結果として、汗による体温調節機能が妨げられ、熱が体内にこもったままになってしまいます。

次に、高すぎる外気温の中で、そのまま使用するのも逆効果です。外気温が35度を超える中でハンディファンを使用すると、ハンディファンからも高温の風が出ます。太い血管が走る首元に高温の風を当て続けてしまうことになり、これも完全な逆効果です。

もしハンディファンを上手に活用したいなら、濡れタオルを首に巻いたり、顔や体にミストを吹きかけたりした状態で使うのがおすすめです。他のアイテムとうまく組み合わせて、暑い夏を健康に乗り越えましょう。

さらに詳しく知りたい方は、「ハンディファンは危険?安全な暑さ対策のコツ・正しい使い方」をあわせてご覧ください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます