海外旅行に出かけたとき、現地をちょっと案内してくれる人がいたらいいな、と思ったことありませんか? プロのガイドを頼むと高くついてしまいます。アマチュアでもいいから、友達感覚で案内してくれたり、現地の人でしか知らないようなスポットに連れていってくれる人がいたら楽しいだろうな、そう考えて、日本でそれを実践してしまった人がいます。
観光ボランティアガイド
TOKYO FREE GUIDE、非営利団体の観光ボランティアガイドグループのサイト |
竹田さんのサイトは海外のメディアでも取り上げられています。ワシントンポスト、ニューヨークタイムズを始め、イスラエルやスペインの観光案内サイトでも紹介されました。そのため、ここのところ急速に海外からの問い合わせが増えたのだそうです。
土日にボランティアガイドをしてくれる人は多くいますが、平日に動いてくれる人は、まだ少ないのだそうです。通訳ガイドを目指して勉強している人、生きた英語にさらに触れてみたい人、外国で生活をしていたのだけれど、なかなか日本では英語を使う機会がない、などという人は、こんな団体に所属してあなたの笑顔とともに活躍するのもいいかもしれませんね。
ボランティアの心構え/英語の練習台ではありません
外国からいらしたお客様と観光に出かけるボランティアの皆さん |
でも、同時に気をつけていただきたいことがあります。あなたのボランティアの目的は何ですか? 自分の英語のためですか? もし、それだけが目的でしたら、ちょっと考えてくださいね。TOKYO FREE GUIDEでは、原則として自分で英語のコミュニケーションが取れる人を募集しています。特に責任感のある方は大歓迎です。ボランティアへの関心が高まったのは非常に喜ばしいことなのですが、あまりにも安易な気持ちで応募してくる人も多く、ちょっと困ったことにもなっているそうです。
「決して英語の練習台として活用しないこと」 ということは、マナーのひとつかもしれません。時々、観光客を見つけては、やたらに声をかけ、なりふりかまわず英語の実践訓練をしてみたり、相手のことは考えず、とにかく自分の知っていること、興味のあることだけを述べ、相手が退屈しているのに気付かない、といったような人も見かけます。それは感心しませんヨ。いつの時も、相手の立場に立って物事が考えられるようになりたいものです。
これは、英語を学んでいくうえで、いえ、世界でいろいろな国の人とコミュニケーションを取っていくうえで非常に大事なことです。語学を学びながら人間性も育てていきましょうね。
それでは、この団体の代表者、竹田さんからのお言葉を預かってきました。次のページへ