今回は、富山県中新川郡にある「立山町立下段公民館(さわやかジョギング)」に伺い、参加者の皆さんにラジオ体操の魅力についてお聞きしました。
ラジオ体操を活用して町民の健康づくりに取り組む立山町。歴史が古い「立山町立下段公民館(さわやかジョギング)」とは?
全国各地で、自治体や町内会などが「健康づくり」「絆づくり」を目的にラジオ体操会を開催しているケースが多く見られます。立山町でも「ラジオ体操で明るい健康なまちづくり宣言」をしており、ラジオ体操を活用して町民の健康づくりに取り組んでいます。住民主体の通いの場(まめまめラジオ体操活動グループ)は37カ所もあり、その中でも最も活動の歴史が古い「立山町立下段公民館(さわやかジョギング)」(以下「さわやかジョギング」と表記)は、1995年から始まっています。
名称に「さわやかジョギング」となっているのは、1970年代から朝のジョギングをみんなでしたいたことの名残とのこと。
現在の「さわやかジョギング」に参加されている方の中には、かつて30~40代の頃から継続的に運動を行っている方も数人いらっしゃいました。
さわやかジョギングは、毎年4~10月の毎朝6時25分から立山立下段(しただん)公民館のピロティで行われています。参加者は70~80代の方々が13~15人。参加費は無料です。
公民館のピロティが会場のため、天気に関係なく開催されます。さわやかジョギングでは、独自策として年間皆勤賞および通算参加回数に応じた表彰も実施しています。
毎年、2~3人の方が年間皆勤賞を受賞されています。
「立山町立下段公民館(さわやかジョギング)」の参加者の方の声
さわやかジョギングの場では、参加者の方々の元気な声、明るい笑顔、温かい交流が生まれているのを目にすることができました。シニアの皆さんが「ラジオ体操会」について、どう感じているのか実際の声をご紹介します。
・「毎日、みんなと会話できるのが楽しい!」
・「ラジオ体操会は、仲間と顔をあわせて、お互いの元気を確認し合う大切な場」
・「家から公民館まで片道20分、往復40分のウオーキングとラジオ体操は健康維持の大切な習慣です」
・「毎日の他愛のないおしゃべりが元気のもとです」 ラジオ体操会への参加は、孤独を癒やし、地域コミュニティーとのつながりを築く絶好の機会です。日々のちょっとした会話や挨拶が心に安らぎを与え、不特定多数の人とコミュニケーションを図ることで、社会的なつながりが強まります。
また、定期的に顔を合わせることで相互の生活を見守り合い、健康状態や生活状況を確認し合うことができます。もし、助けが必要な時には支え合うことも可能でしょう。ラジオ体操会は、安心感と心の絆を育む場といえそうです。
全国のラジオ体操実施会場について
もしシニアの方で「お金をかけずに健康を保ちたい」「気軽に人との交流を楽しめる場所があればいいな」と考えている人は、地域のラジオ体操会を探してみてはどうでしょう。ご興味のある方は、NPO法人全国ラジオ体操連盟のホームページにある「全国のラジオ体操会」にて地域のラジオ体操会実施会場を調べることができます。
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