Q. よく「胸焼け」がして、夜中に目が覚めてしまいます。病気でしょうか?
寝ようと横になると、胸やけがして眠れない……考えられる病気は?
Q. 「食べすぎたわけでもなく、普段通りの食事をした日でも、眠ろうと横になると胸焼けがします。気持ちが悪くなって、夜中に目が覚めてしまうこともあるのですが、何かの病気でしょうか? 他に気になる自覚症状や、健康診断で指摘されていることなどは特にありません」
A. 胃酸が逆流する「胃食道逆流症」の可能性があります
胃と食道の境目にある「下部食道括約筋(かつやくきん)」の働きが落ちたり、腹圧が高い状態が続いたりすると、胃液が食道に逆流してしまうことがあります。これは「胃食道逆流症」というもので、逆流した胃酸によって、食道の粘膜がただれ、食道炎などを起こします。夜間の胸焼けや、ゲップをすると酸っぱい液体が口まで上がってきてしまう「呑酸(どんさん)」、喉の痛みなどのさまざまな症状が起こります。寝つきにくくなったり、夜中に目が覚めてしまったりと、不快な症状のために眠りの質が落ちてしまうことも、深刻な問題です。
治す方法は、「生活習慣の改善」と「服薬」です。まず、肥満気味の方は、健康的な体重までの減量を考えてみてください。食生活の改善の他、禁煙も効果があります。生活習慣を見直しても胸やけの症状が続く場合は、薬局で買える「H2ブロッカー胃腸薬」を利用するのもよいでしょう。症状がつらい場合は、内科や胃腸科を受診してください。処方薬の「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」が解決を助けてくれるはずです。
さらに詳しく知りたい方は、「胸焼けで寝れない・寝ている時に胃液が上がってくる『胃食道逆流症』の症状・対処法」をあわせてご覧ください。