趣味が高じてアクセサリー作りの副業を始めた女性(画像はイメージ)
知識や趣味を活かした副業の種類
趣味の副業には、ハンドメイドなど制作物を販売する方法や、好きな分野で詳しいことを人に教える方法など、その種類は無限にあります。大好きな趣味で少しでもお金を稼げたらうれしいですよね。でも、自分の趣味はニッチだから仕事にはならないと思っていたりしませんか? 意外とその方が、価格が高くても喉から手が出るほど欲しい人がいるかもしれません。知識や趣味を活かした副業の種類例をお伝えしますので、ご自身の得意なことや打ち込んでいる趣味を仕事にできないか、考えるヒントにしてください。<自前で持っている知識や趣味を活かせる副業例>
①モノを作って売る仕事例
・アクセサリーアーティスト:手作りのアクセサリーを売る
・ハンドメイド:手作りのベビーグッズ・入園グッズ・ペットグッズなどを売る
筆者はチンチラという少々珍しいペットを飼っており、この子の寝床となるハンモックをAmazonなどで探したのですが良いのが見つからず、ハンドメイド専門販売サイトで個人の制作物を買いました。アクセサリーも買ったことがあり、センスが良く人気が出れば十分に副業として収入を得られると思います。
販売を始める時は、自分のブログやウェブサイト、SNSでも可能ですが集客力に弱い欠点があります。「minne」など、ハンドメイド専門の販売サイトに出品して、自サイトまたはSNSと組み合わせて拡散するのがおすすめです。手始めにメルカリで売るのもよいでしょう。
②顧客の依頼に応じる仕事例
・カメラマン/フォトグラファー:プロフィール写真や成人式などイベント時の撮影など
・イラスト作成:チラシやポスター、サイトに掲載するイラストなどを作成
・ロゴデザイン:企業や団体、プロジェクトのロゴをデザイン
・動画制作・編集:YouTube用や企業サイトに載せる動画の編集など
・プラモデル制作代行:プラモデルのキットを預かり好み通りに制作する
・ドローン操縦士:静止画や動画の空撮、農薬散布など
これらの仕事は、顧客の要望をヒアリングして応じるため、①に比べると、メールなどでのやり取りが多く発生し、コミュニケーション力が求められます。そのため、趣味で楽しんでいた頃に比べると、少し面倒なことがあるかもしれません。しかし、顧客の満足度を高くしたい一心で、ぐんぐんスキルアップし、実績を積み上げるうちに大きな自信につながるでしょう。サービスを販売するには、クラウドワークスやココナラなどのスキルシェアサービスへの公開がおすすめです。カメラマンであれば、「フォトワ」など出張カメラマンのマッチングサービスの登録もいいですね。
③苦手だけど習いたい人、知りたい人に教える仕事例
・地域ガイド:特定のエリアに関する情報を観光客などに提供、案内する
・インストラクター:ヨガやフィットネス、スポーツなどを教える
・パン作り・料理教室:パン作りや料理を対面やオンラインで教える
・YouTuber:ガジェットの使い方やキャンプのコツなどを動画配信する
・電子書籍:自前の知識や経験を電子書籍として販売する
得意なこと、人より少し詳しく知っていることなどを、苦手だけど習いたい人、知りたい人に教えてあげる副業です。ブログやSNS、YouTube、電子書籍などWEBを介して一方的に人に伝えてお金を得る方法と、対面(オンライン含む)でガイドしたり、教室や講座を開いたりする方法があります。この種類の副業(YouTubeや電子書籍以外)は、ココナラ、ストアカなどのスキルシェアサービスへの公開が向いています。そのほかにも、「aini(アイニ)」という体験プラットフォームに体験サービスを提供するホストとして登録する方法もあります。
また、占いや手品が得意な人が占い師や手品師になる、歌や楽器が得意な人が演奏サービスを販売する、自身のダイエット経験をシェアして発信しインフルエンサーになるといった方法もあります。
趣味を活かした副業のメリットと注意点
日頃、お金やキャリアのお悩みを聞いている時に、趣味を仕事にする選択肢をお話しすると、「純粋に楽しんできたのに、嫌いになってしまうのでは」「大してできないのにお金なんてもらったら悪いのでは」という不安の声があがります。実は趣味を副業にするメリットはたくさんあるんです。<趣味を活かした副業のメリット>
・スキルアップのスピードが速い
お金をいただくことになるため、自然とより良いモノ・サービスを提供するべく、積極的に技術を磨くなどスキルアップに取り組みます。その結果、より仕事の受注も増える好循環になるかもしれません。
・モチベーションを保ちやすく、大きなやりがいを感じられる
元々楽しく打ち込めることですから、そのモノやサービスを届ける相手ができることで、よりモチベーションも高まり維持しやすく、大きなやりがいを感じられます。
・趣味のつながりが増える
副業にすることでさらに世界が拡がれば、リアルでもネット上でも、趣味を通じた交流が活発になる可能性もあります。定年後に大切にしたい「人的ネットワーク」も得ることができます。
・本業の収入があるためいつでもやめられる
自分の趣味が人に求められるレベルにあるのかは、サービス提供をしてみないとわかりません。ニーズがなければ仕事になりませんので、副業で始めて腕試しができるのが良いことでしょう。
メリットも多くある一方で、注意点もあります。注意点を意識しないと、せっかく好きだった趣味を嫌いになってしまうきっかけにもなりかねません。
<趣味を副業にする際に注意したいこと>
・事業者としてきちんと取り組む
自信がないからと、宣伝をためらったり、儲けが出ない価格設定にしたりするのはやめましょう。サービスを知られないと売れませんし、安すぎて儲けが出ないと趣味がどんどん苦しくなってしまいます。売るためのノウハウも本などで勉強することが大切です。
・自分に期待しすぎない・友人を失うようなことはしない
上記とは逆に自分を過大評価して価格を高くしすぎると、一切お金にならない可能性があります。また、躍起になって友人に押し売りしたり、紹介を強要したりすれば、大切な人脈を失います。
・本業を最優先とする
売りたいがために、寝る間も惜しんで作業をすれば、本業に支障をきたします。ただの趣味ではなく仕事ですので時間をかける必要はありますが、あくまで本業が最優先です。飲み会など他の娯楽にかけていた時間を活用するようにしたいですね。
そのほかにも、本業の就業規則を確認すること、初期投資をかけすぎないこと、副業で得た収入も納税義務があることにも注意が必要です。お金に関することはまた別の機会でお伝えしますね。
次の記事では「自分らしく働ける副業にはどんなものがある?<不用品・不動産活用編>」をお届けします。
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