工藤阿須加さんが演じるのは第七師団の月島軍曹。鶴見中尉の部下であり、冷静な佇まいで物事に対処していくキレ者です。まず月島役と撮影について、お話ししていただきました。
月島役、工藤阿須加さんにインタビュー
――人気漫画の実写映画への出演依頼が来たときのことを教えてください。工藤阿須加さん(以下、工藤):もともと原作のファンで漫画を読んでいたので、あの『ゴールデンカムイ』の実写映画で月島を演じるのかと思ったら、驚きよりも不安の方が大きかったです。
僕自身、『ゴールデンカムイ』のキャラクターの中でも特に月島が好きだったので、お話をいただいたときはすごくうれしかったのですが、不安も大きく「責任重大だな」と思いました。
――脚本を読んだ感想はいかがでしたか?
工藤:原作漫画の世界そのままでした。原作をリスペクトした脚本だったので、読み応えもありました。
――月島のキャラクターに関しては?
工藤:月島のキャラクターも漫画と同じでした。ただ今作では、月島のバックグラウンドの詳細は描かれていないんです。月島が抱えているものを知っているうえで、その内面的な部分を表に出さないように演じなければならない難しさがありました。
自分の芝居はお客さんの評価がすべて
――今回は激しいアクションシーンもありますが、撮影はいかがでしたか?工藤:杉元役の山﨑賢人さんとのシーンが多かったのですが、楽しかったです! 山﨑さんはいろいろなアクション映画に出演されていて、身体能力もとても高いので、雪上のアクションシーンは山﨑さんにリードしていただき、息の合ったアクションを作り出すことができたと思います。
――完成した映画の感想はいかがですか?
工藤:クオリティーの高い作品で、原作漫画の世界観がそのまま映像になっていて圧倒されました!
ただ自分の芝居については僕がどうこう言えないというか……。この映画を見てくださるみなさんの評価がすべてだと思っています。逆に「どうでしたか?」と僕が聞きたいです。
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