亀山早苗の恋愛コラム

「25日が息子の終業式でつらい…」不倫の恋がやめられない妻たちのクリスマス悲喜こもごも(2ページ目)

2023年のクリスマスイブは日曜日だった。不倫カップルたちは、クリスマスの逢瀬をどうやって楽しんだのだろうか。ともに既婚者だという女性たちから話を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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40歳、職場の同僚男性と2度目のクリスマス

不倫の恋を守るために、夫に逆ギレしてみたりも……

不倫の恋を守るために、夫に逆ギレしてみたりも……

同じように不倫関係を続けて2年経つアキさん(40歳)は、結婚して9年、8歳のひとり娘がいる。

「不倫というと暗い気分になりますが、付き合っているのは職場の同僚です。3歳年下で、彼からの猛アプローチがあって、私も彼が好きだったので。職場にも家庭にも知られてはならない関係ですから、いつもヒヤヒヤしています」

彼にもやはり家庭がある。2歳になる子もいる。だが彼は「子どもがかわいいから家庭は壊したくないけど、夫婦関係は最悪なんだ」と言っていた。最初はそんな関係をどうしたらいいか相談に乗っていたのだ。

「だけど途中から相談はどこかへ飛んでいって、お互いの気持ちを吐露しあって。恋愛関係にはなりたくなかったけど、彼をいさめることもできず、自分の気持ちも止められなかった」

ふたりは今年、23日にクリスマスを楽しんだ。土日が休みの仕事ではないので、ふたりで会えるのは23日しかなかったのだという。

「うちは義母と同居なので、23日はどうしても残業がある、でも代わりに24日は休みをもらったからと前から言っておきました。彼のほうは24日も仕事だったので、23日は独身の同僚たちと軽い飲み会だと言ったそうです」

なるべく遅くならないうちに帰ると言い置いて出かけたが、ふたりでゆっくり過ごしたため、帰宅は午前零時を回ってしまった。

「帰ったら、子どもと義母はもう寝ていたんですが、夫がリビングにいたのでドキッとしました。『こういう日に残業なんてあるの?』と言われたので、どういう日だって残業はあると堂々と言いました。嘘をつくときは堂々とするしかないと学んだから」
 

夫に「怪しい」と疑われて逆ギレしてみせる

ところがこの日の夫は妙にしつこかった。最近、遅い日が多いよねとか、本当に仕事なのかとか、新しい洋服がすごく増えてないかとか、ねちねちと聞いてくるのだ。

「何なの?何かあったの?と話をすり替えました。『明日は、あなたの大好きなローストビーフを作るね』と甘い言葉も入れつつ、『私、仕事してるんだよ。仕事が自分の思い通りにならないことばかりだというのは、あなただってよくわかってるでしょ』と半ギレしてみせました。

夫は『怪しいんだよ』と。怪しいと思うなら証拠を見せてよ、疑われるのは不本意だわと声を荒げると、『いや、ごめん』って。申し訳ないと思う気持ちもありますが、ねちねち疑われるのは本当にイヤなんです。いえ、人に言えないことをしているのは自分ですが……」

非現実の世界で恋を楽しみ、現実の世界で夫に逆ギレする。もちろん、人に言えるようなことではないと本人も自覚しての不倫の恋。それでもやめられないのは、恋心の強さゆえなのか現実逃避なのか、本人も認識していないのかもしれない。
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