亀山早苗の恋愛コラム

「25日が息子の終業式でつらい…」不倫の恋がやめられない妻たちのクリスマス悲喜こもごも

2023年のクリスマスイブは日曜日だった。不倫カップルたちは、クリスマスの逢瀬をどうやって楽しんだのだろうか。ともに既婚者だという女性たちから話を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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クリスマス直後に届いた不倫カップルのエピソード

クリスマス直後に届いた不倫カップルのエピソード

今年のクリスマスイブは日曜日だった。その日は家族で過ごし、23日の土曜日か25日に逢瀬を楽しんだ不倫カップルが多くいたようだ。
 

43歳、今年も無事に会えた「もう6回目」

「もう6回目のクリスマスなんですよね、私たち」

そう言うのは、アケミさん(43歳)だ。結婚後、中学時代に片思いしていた1年先輩に偶然再会。少しずつ距離を縮め、ついに男女の関係になった。

「夫とは学生時代からの付き合いで、28歳のときに永い春を卒業して結婚したんです。結婚するならこの人しかいないと思っていた。だけど長男出産後の33歳のときに先輩と再会して、あのころの片思いに火がついた。付き合うつもりなんてなかったんです。だけど懐かしさと、当時の恋心から会い続けてしまった。彼も結婚しているから余計に恋が燃えていったんでしょうね」

ずっと友だち関係でいいと思っていたのに、恋心は会うだけではおさまらなかった。次男が生まれたあと、彼女から仕掛けるようにして関係を持った。

「家庭優先という約束をずっと守ってきました。でもクリスマスだけはイブか当日、どちらかには会いたいと彼が言い出して。彼は子どもがいないんです。だからクリスマスに執着がないみたいで」
 

クリスマスに悩む、家族か恋人か

ただ、今年は25日が平日で子どもたちの終業式でもあった。中学生と小学生の息子たちが早めに帰ってくる。

「こういうときがつらいんですよね。結局、どうしてもパートを休めないと子どもたちに言って、夕方まで留守番しててと頼みました。彼は当日、休みをとっていたので、夫と子どもたちを送り出したあとすぐ最寄り駅へ。人目につかないように彼が車で待っていてくれて、そのままホテルへ。午後、早めにデパ地下で子どもたちの好きなものを買って帰りました」

行くときはワンピースを着ていった。だが子どもたちの目があるので、帰宅時はデパートのトイレで、パートに行くときによく着る普段着に着替えた。帰宅した母を見て、子どもたちは「仕事、大変だね」とねぎらってくれた。それが心に痛かったとアケミさんは言う。

それでも彼との関係は、おそらく来年も続く。夫と彼、両方いてこそ自分が成り立っていると感じているからだ。

「いけないことをしているのはわかってる。でもやめられない。それは快楽のためだけではないんです。中学のころから知っている彼と過ごす時間は、私の原点に近い。人生の初心を忘れないようにするというか、あの頃の純粋な自分を失わないためにも彼といる時間が大事なんです」

まじめな顔でそう言いつつ、「すべて言い訳にしかならないですけど」とアケミさんは恥ずかしそうにつぶやいた。

>「怪しいんだよ」と夫に疑いをかけられた女性は…‥
 
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